アニメ&ゲーム カテゴリ
  • ホーム
  • 芸能
  • その時代を撮りたい、カメラマン・太田好治氏

その時代を撮りたい、カメラマン・太田好治氏

2018年12月取材・掲載記事の再掲載

(C)MusicVoice

(C)MusicVoice

<エンタメ界の30代 Vol.18>
変革期を迎えているエンターテインメント業界。テレビ最盛期やミリオンヒットが続出した時代に青春を過ごした30代は今まさに、その最前線で活躍している。彼らは今何を考えているのか、どう時代の変化に立ち向かっているのか。リレー形式でインタビューする本企画は、エンタメ業界で働く大手事務所マネージャーが同世代で活躍するキーマンに話を聞き、それぞれの背景や想いに迫っている。今回は、人気アーティストや『告白』『銀魂』『永遠の0』などの映画ポスタービジュアル、その他にも様々な分野の作品を撮影しているカメラマン『太田好治』氏。2005年に独立し、数多くのジャケット写真やライブ写真、映画のポスタービジュアルを撮影。カメラを片手に、たった一人で戦うカメラマン『太田好治』氏に迫った。
【企画・取材・文=山本圭介(SunMusic)】

『写真しか褒められたことがなかった』

 誰もが見たことのあるポスターやCDジャケット、アーティスト写真やライブ写真などのクレジット表記に数多く記載されている名前がある。カメラマン『太田好治』。

 中学時代、映画の最後に流れるエンドロールを見て「名前を世の中に残すことが出来る仕事」に心を奪われた。高校を卒業後に上京。映画学校に進学して録音や映画撮影の技術を学んだ。ただ、カメラは独学だった。21歳の頃、写真家『野村浩司』さんとの出会いが彼の人生を変えた。

 「他の職業は星の数ほどあるのに、僕は『写真』を選んだし選ばされた。写真以外、人生の中で褒められたことがないんです。僕が学生時代に映画を撮っていた時も、周りの友達からは褒められなかった。生きていくすべが、唯一『写真』だけだったんですよね。『写真』があって、僕はやっと生きられた。

 気鋭のフォトグラファー「太田好治」氏。彼が歩んできた道と「写真」への想いとは――。

カメラとの出会い

――学生時代、好きだったエンタメコンテンツは何ですか?
 僕は「映画」と「音楽」この2つですね。宮城県名取市で生まれ育ったのですが、その地域で手に入る情報は有名なハリウッド映画ばかりで、フランス映画やインディーズ映画、海外の情報などはあまり入ってこなかったんです。高校生になってから仙台にある『DISK NOTE』というインディーズを中心としたレコードショップに通って、海外のアンダーグランドの音楽を聞くようになりました。

――映画もかなり観ていた?
 作品数を見ていた方だと思っていましたが、上京して映画学校に入った時に井の中の蛙だったと思い知らされました。映画の事が本当に詳しい人が沢山集まる学校だったので。僕は2時間の物語の中で「文化」を背景にしている映画が特に好きなんですよ。例えば『ロッキー』を見たら、フィラデルフィアの状況や、アメリカのベトナム戦争で不景気だった当時の空気感を感じられる。『地獄の黙示録』を見たらベトナム戦争を知り、その映画で流れていた音楽を知ることでワーグナーも学べる。映画はフィクションなので、例え実話ベースだとしても脚色されているもので、事実としては受け取らないんですが、「映画」や「音楽」を通して人の「想い」に触れられる事が好きだったと思います。

来る/太田好治氏・撮影(C)2018「来る」製作委員会

来る/太田好治氏・撮影(C)2018「来る」製作委員会

次へ

オリコンニュース公式SNS

Facebook、Twitterからもオリコンニュースの最新情報を受け取ることができます!