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ガチャピンに課せられた“超人”としての使命 『ポンキッキ』終了の報にファン騒然

  • 数々のチャレンジで子どもたちに“未来の可能性”を示してきたガチャピン (C)ORICON NewS inc.

    数々のチャレンジで子どもたちに“未来の可能性”を示してきたガチャピン (C)ORICON NewS inc.

 1973年、フジテレビ系での放送開始以来、45年の節目で幕を下ろすことになった『ひらけ!ポンキッキ』(現『ポンキッキーズ』/毎週日曜 前8:00 BSフジ)。その長寿番組が生んだスターこそガチャピンとムックだろう。SNSでも「寂しい!」「長い間、お疲れ様でした」などの声で溢れており、放送開始当初から唯一のレギュラー出演者として世代を超えて愛されていたことがわかる。特にチャレンジ企画に取り組むガチャピンの姿は多くの人の心に響き、「何でもチャレンジして尊敬する」との声も。そんな“超人級”の偉業を成し遂げてきたガチャピンの使命と功績とは?

吉田拓郎作曲による衝撃のデビュー曲 あまりの怖さに2週間で放送中止に!?

 『ポンキッキ』と言えば、まず大ヒット曲を思い浮かべるのではないだろうか。450万枚を売り上げ、現在も“日本で一番売れたシングル”の記録を持つ「およげ!たいやきくん」をはじめ、「いっぽんでもニンジン」、「ホネホネロック」、「まる・さんかく・しかく」等々、数多くの人気曲を世に送り出している。

 また、多くの人気芸能人が参加していることでも知られ、ペギー葉山、爆笑問題、安室奈美恵、井ノ原快彦、満島ひかり、三浦大知、そして現在も、歌手の藤原さくらや、人気子役の鈴木福などが出演。そして2代目「おにいさん」は、あの柄本明とベンガル(当時は東京乾電池)だったというのも意外である。

 だが、そんな『ポンキッキ』シリーズが生んだ最大のスターは、放送開始以来ずっと出演し続けているガチャピンとムックであろう。特にガチャピンは、放送間もなくシングルレコードの第一弾として「たべちゃうぞ」を歌唱して発売(ちなみに2作目が「およげ!たいやきくん」)。作曲・吉田拓郎という力の入りようはスターならではと言ったところだが、「親の言うことを聞かない子は食べちゃうぞ」といった歌詞に「怖い」と苦情が殺到しわずか2週間で放送中止に。そんなお騒がせもありながら、当初の南国から来たのんびりとした性格の恐竜の男の子から、徐々に世界各地の旅や様々なチャレンジを見せ、スポーツ万能でアクティブな体当たりキャラを定着させていく。

空手にスキー、宇宙飛行まで! 子どもの可能性を見出す“ガチャピンマインド”

 そんなガチャピンのチャレンジ“遍歴”は、スキージャンプ、ロッククライミング、ハンググライダー、スキューバダイビング、空手(極真空手初段)、体操、ボウリング、フィギュアスケートなど、数えればキリがない。1998年8月には何とカザフスタンのバイコヌール宇宙基地より宇宙船ソユーズに搭乗、ロシアの宇宙ステーション・ミールに到着するという宇宙飛行まで行なっており、さらに2008年11月にはヒマラヤ山脈のヤラピーク登頂に成功するなど、まさに世界を股にかけた冒険を繰り広げているのである。

 練習シーンでは、自分で自分を絶えず励ましながら冷静な分析で黙々と取り組み、いざ本番となれば自信満々に見事な成功を見せる。その何事にも努力して諦めない心はスポ根アニメを見ているようでもあり、期待に応えて成功を収める姿は、まるで“スーパーマン”のようだ。その姿勢こそ、まさに子どもの秘められた可能性を見出す“ガチャピンマインド”と言えるだろう。

コンビ格差は問題なし? ムックとの変わらぬコンビ愛も人気の秘訣

 一方、そんなガチャピンとの“コンビ間格差”が囁かれるのが相方のムックだ。北極生まれの雪男の5歳で、のほほんとしたムックは基本的にガチャピンのチャレンジを“見ているだけ”。だが、その心優しい性格はガチャピンのチャレンジ企画で「無理しないで〜」「気をつけて〜」と気遣い、成功すれば「カッコイイ!」「さすが!」「すごい!」などと讃えることでも見て取れる。また、そのムックに誉められて一緒に喜ぶガチャピンの姿も微笑ましく、両者の信頼関係がよくわかるだろう。

 そんな2人の仲睦まじい姿はブログやツイッター、ムックのフェイスブックでも見ることができ、“格差ゆえの不仲説”などどこ吹く風の様子だ。前述のヒマラヤ山脈のヤラピーク登頂成功後に帰国したガチャピンが、ブログを代わりに更新して応援してくれていたムックに「毎日ブログを書いてくれていたんだね」と抱きついて感謝を伝えた写真付きの投稿(08年11月22日)には150件近くのコメントがあった。また、最近のツイッターでも、ツーショットの写真とともに番組終了を伝えれば、多くの“リツイート”や“いいね”とともに「応援しているよ」「これからも頑張ってね」などの優しいコメントで溢れ、ふたりの“平和な関係”が長年愛され続けていることがうかがえる。

文字通りの“等身大ヒーロー”のガチャピン、子どもたちに“未来の可能性”を提示

 一連の『ポンキッキ』シリーズの45年間で、お茶の間にすっかり浸透したガチャピンの“超人”ぶり。だが、ガチャピンは親しみやすいルックスと性格の持ち主ではあるが、身長165cm、体重80kgというずんぐりむっくりの体型で一般的な“スーパーマン”にはほど遠い。だからこそ、数々のチャレンジで子どもたちに示してきたのは、特別な能力がなくても努力と前向きな心があれば報われるということだ。一生懸命に頑張るガチャピンを純粋な気持ちで応援するムックの存在も含め、教育番組のキャラクターとしては100点満点だろう。

 あまたのことに挑戦してきたガチャピンは、SNSはもちろん、各企業とのコラボレーションや最近では「UQモバイル」のCMにも出演し、多岐にわたる活躍をしている。だが、そもそもは教育番組の出身であり、多くの子どもたちがガチャピンの姿に影響を受け、 “人生に大切なもの”を学んでいたのだ。実際、2006年から続けているブログはもちろん、2009年にはじめたツイッターが国内で上位のフォロワー数を誇る人気コンテンツになるほど、常にガチャピンの動向に関心が寄せられており、ガチャピンを見て育った人の多さを証明している。

 今後について、フジテレビの立本洋之編成部長は「子どもの頃に見ていたガチャピン・ムックですから、フジテレビの番組から消えることはないようにと個人的には思っていますが、なにも決まっていません」とコメントしているが、たとえ『ポンキッキ』が終了しても、ガチャピンが“超人”でいる限り様々な活躍の場が待っていることだろう。これからもガチャピンとムックは、子どもたちはもちろん彼らを見て育った大人たちの永遠の“ヒーロー”であり続けてほしい。

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