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星野源、音楽も役者も文筆業も…ヒット支える下積みと「諦めの悪さ」

 ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)の主題歌「恋」や、『過保護のカホコ』(日本テレビ系)の「Family Song」が大ヒットを記録。『NHK紅白歌合戦』に3年連続で出場する一方、役者、文筆家として着実に実績を残すなど、いまや国民的エンタテイナーの座を獲得した星野源。そんな星野の最新作は、『映画ドラえもん のび太の宝島』(3/3公開)主題歌である「ドラえもん」だ。キャラクターを織り込んだ楽曲の意図、そして昨今の幅広い活躍を支える姿勢についても聞いた。

「何者でもない子どものままでがんばる」、映画『ドラえもん』の良さ

――『映画ドラえもん のび太の宝島』(3/3公開)主題歌「ドラえもん」は、タイトル通り『ドラえもん』の世界観を強く反映した楽曲。制作に関しては、どんなテーマが?
星野源 台本を読ませていただいたのが2017年の夏ごろで、そこから作り始めたんですが、先に挿入歌の「ここにいないあなたへ」ができたんです。劇中で流れるということもあって、今回の『のび太の宝島』にしっかり寄り添った曲になりました。なので主題歌に関しては、映画シリーズの“大長編ドラえもん”全作に共通することを歌いたいと思ったんです。『のび太の宝島』からさらに飛躍して、もう少し大きな曲を作りたかった。そこから“何者でもなくても 世界を救おう”という歌詞ができました。

――映画はまさに、“何者でもない”子どもたちが世界の危機を救う物語ですね。
星野源 そうなんです。僕も小さい頃から原作を読み、アニメを観てきましたが、すごく壮大な冒険をしていても、みんな普段と変わらないんですよね。のび太もジャイアンもスネ夫もやっぱりダメなんだけど(笑)、勇気を振り絞って、真心を持ってがんばるわけじゃないですか。何か才能があるとか、超能力が使えるとか、めちゃくちゃ頭がいいわけではなくて、何者でもない子どものままでがんばって、世界を救おうとする。『ドラえもん』を観ていると“自分もこの中に入れるんじゃないか?”という感覚になれて、それがすごく好きだったんです。この歌を通して、そんな部分も表現したいと思っていました。それに、藤子・F・不二雄先生の背中が見えてくるような歌にしたいという気持ちもあって。

タイアップが「ビジネスとしての相互利用のみの関係になるのは悲しい」

――藤子・F・不二雄先生が『ドラえもん』に込めた思いも反映させたい、と?
星野源 藤子・F・不二雄先生が『ドラえもん』を通して成し遂げたことは、とんでもなくすごいことだと思うんです。登場する主要キャラクターのことを日本人のほぼ100%が知っていて、どんな性格かもわかっている。先生が想像力、空想力を使って机の上で描いたキャラクターが、小さな子どもからご老人までほとんどの国民の心の中で生きている。それって未来そのものを作ったのと一緒だと思うんです。ひみつ道具もそう。みんなが『どこでもドア』のこともその使い方も知っている(笑)。

――それくらい人々の生活に浸透している。
星野源 『ドラえもん』を読んでいると、人間は想像力や空想力で未来を作り、発展してきたんだと思えるんですよね。何者でもなくても、未来は作れる。だからこれは『ドラえもん』の歌であると同時に、自分たちの歌にもなるんだという気持ちで歌詞を書きました。

――『機動戦士ガンダム』の「翔べ!ガンダム」、『宇宙戦艦ヤマト』の「宇宙戦艦ヤマト」のように、アニメの世界観に寄り添うことはアニソンのベーシックな形。「ドラえもん」という曲を通して「本来、アニソンとは?」という形を示す意図はあったんでしょうか。
星野源 アニソンの原点回帰みたいな気持ちは特になかったです。ただ、アニメに限らず、作品の内容と関係ない主題歌には絶対にしたくないということは感じていました。僕は音楽家としても役者としても活動しているので、物語を作る側の気持ちも主題歌を書く側の気持ちもわかるんです。だからこそ、タイアップが“ビジネスとしての相互利用のみ”の関係になるのは悲しいし、自分がやるのなら、そうじゃないものを作りたいと常々思っているんです」

ライブや映像でお馴染みのキャラ“ニセ明”、「ちびっ子にすごい人気」

――このシングルの初回盤の特典DVDには、「ニセ明をスキーに連れてって」や「厳選弾き語りライブ映像」を収録。“ニセ明”といえば、星野さんのライブにたびたび登場する布施明さん風のキャラクターですが、すっかり人気者になりました。
星野源 そんなつもりは全然なかったんですけどね(笑)。最初はただの冗談と言いますか、療養後の復帰公演になった日本武道館ライブ(2014年2月)のときに、“ファンのみんなに心配されたくない。むしろバカバカしい気持ちになって楽しんでほしい”と思って、ニセ明さんに出演してもらって(笑)。その後のツアーや映像作品にも出演していただいて、だんだん人気が出てきたんです。いまや、ちびっ子にすごい人気なんですよ(笑)。今回の映像も面白いし、弾き語りライブの映像もいい感じなので、ぜひ観てほしいです。

――ライブの演出で言えば、「一流ミュージシャンからのメッセージ」(バナナマン、清水ミチコ、などが“一流ミュージシャン”に扮し、星野にお祝いメッセージを送る映像)もずっと続いていますよね。
星野源 アレ、面白いですよね(笑)。これはミュージシャンに扮した芸人さんにお祝いのコメントをもらうというものなんですが、ありがたいことにツアーのたびに会場が大きくなっているので続けられていることで。武道館のときからスタートして、初めてのアリーナライブ、さいたまスーパーアリーナのスタジアムモードの公演もそう。自分の活動の状況がどんどん変わっているから、お祝いし続けてもらえてますね(笑)。

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