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中丸雄一、“果敢な迷走”キャラで需要拡大

 2011年の放送開始から今月9日の放送で300回目を迎え、今なお2ケタの視聴率をキープする日曜朝の人気情報番組『シューイチ』(日本テレビ系)。その不動のレギュラーとして出演しているのがKAT‐TUN(充電期間中)の中丸雄一だ。どこか“迷走感”漂う、いじられキャラで、ときにはヘタレ扱いさえ受けながらも、ここにきて老若男女を問わず好感度を上げている。今期からは主演を務める『マッサージ探偵ジョー』(テレビ東京系)もはじまり、さらに5月1日からは『世界ルーツ探検隊』(テレビ朝日系)で、自身初のゴールデン帯番組のMCも務めるなど、一気に活動の場を広げているのである。

『シューイチ』で“手先は器用”“レポートは不器用”なイメージが定着

 中丸の代名詞と言えば、やはり『シューイチ』内の担当コーナー「まじ★すか」だろう。「芸能界一の○○になる!」というコンセプトのもと、パティシエだったりDIYだったり話題の企業だったり、さまざまなところに弟子入りして修行する……といった内容のコーナー。どこかヘタレ気味で不器用なイメージのある中丸だが、実は意外にも手先が器用で、ときにはその先生を上回る出来栄えのものを作り上げてしまったりもする。

 基本的にはコーナー名の通り、中丸が先生たちの作品を見て「まじっすか!?」と感動・驚嘆するのがお約束だが、スタート当初は、普通に素で「うわー、すごいな〜」的な平凡なコメントに終始。番組中一度も「まじっすか!?」発言をせず、司会の中山秀征に突っ込まれていた。実際、初めての「まじっすか!?」発言は、スタッフにカンペを出されて、ようやく発言できたという事実も暴露されているのだ。

 そんな、ちょっぴりドジな中丸だが、4月9日の番組300回記念ではバンジージャンプに挑戦。KAT‐TUNの盟友・亀梨和也に“KAT‐TUNの充電完了に一歩近づく方法”と応援コメントをもらい、番組的に本人を盛り上げるも「そんな期待されても…」的な当惑の表情を浮かべ、1時間半ねばったあげくにやはり飛べないという、ある意味完璧な“期待を裏切らない”結果に落ち着いたのである。

ポジションを追い求めての“果敢な迷走”が視聴者にも浸透 SMAPへのコメントにも賞賛の声

 KAT‐TUNは、ジャニーズにしては珍しく不良っぽい尖ったイメージで売り出したが、中丸もデビュー当時は茶髪のツンツンした外ハネで、グループ内での自分のポジションを模索しているようにも見えた。今の中丸の好青年イメージとはかけ離れており、いわば当初から中丸はある意味“迷走と模索”を繰り返していたとも言えるのかもしれない。

 その後KAT‐TUNは、相次ぐメンバーの脱退から2016年5月に“充電期間”として活動休止に。それでも中丸はネガティブな姿はいっさい見せず、「まじ★すか」内でパティシエに挑戦した際も、「パティシエもいいな〜。副業禁止だけど」などと微妙な“自虐ネタ”を披露しながら、グループやファンたちを気づかっていた節もある。

 ここにきて中丸の好感度が高まっている背景には、ヘタレキャラをいじられながらも、そうした中丸の内面の真摯な姿に、視聴者もしっかり気づいていることに起因しているように思える。たとえば、昨年のSMAP解散騒動時にも、ジャニーズ所属で情報番組に出演しているタレントは、避けたくとも避けられない話題だけにコメントに苦慮していたが、中丸は当時『シューイチ』内で目を潤ませながらこうコメントした。
「ひとつほっとしたのが、事務所の移籍がなかったということですね。自分と照らし合わせると、KAT‐TUNは外に行ってるんで、今後交わることはとても難しいことだと思うんですけど、何かそのひとつのコミュニティというか、つながりだけがあるのは、僕の個人的な意見ですけど、よかったなと…」

 難しい状況でのコメントではあったが、メンバーの脱退劇を目の当たりにしてきた当事者だからこそ、中丸の発言に説得力があり、多くの視聴者の心を揺さぶったのである。

自分の強みを求め、挑戦し続けることが最大の武器に

 中丸は、これまで「まじ★すか」でも様々なことに挑戦。ジャニーズの中でもお人よしで素朴な優等生といった印象が強いだけに、ときには“迷走”しているようにも見えてしまう。しかし、そのひたむきさと一生懸命な姿が視聴者たちを感情移入させ、つい応援したくなる気持ちにさせているのも事実だろう。

 そしてここにきて中丸は、これまで積み重ねてきた挑戦経験と番組で培われたトーク技術を活かし、ドラマ主演やゴールデン番組のMCに、挑戦しているのである。ひょっとしたら中丸は、一見迷走しているようにもみえる姿を、“あえて”武器にすることで新たなタレント像を創り上げているのかもしれない。

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