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菜々緒 新春インタビュー『ゴールを決めない 小さな積み重ねが未来を作っていく』
抵抗はなかった。ゆっくり過ぎるくらいで脚を開いてみたり(笑)
菜々緒全シーンのメイクを自分でやらせていただいたのと、髪型や衣装についても提案させていただきました。三池監督から「セクシーさを出して欲しい」というリクエストもあったので、白いドレスのスリットを広げて思いっきり脚を出したり、黒いレースのドレスは私の体に合わせて作って透け感を出してみたり。結果的に、白いドレスのほうはスリットがあることでアクションしやすかったので、広げてよかったなと(笑)。フーフォンというキャラクターは原作を忠実に再現することを心がけつつ、愛情とこだわりを持って丁寧に作り上げていきました。
――衣装に関して、ご自身でアイデアを出されるのはよくあることですか?
菜々緒基本的には用意していただいたものを着ますが、違和感を感じたときとかは「この役柄の衣装はこういうほうが合うのでは」というような意見を出すようにしています。今回は突出したキャラクターを印象づけたかったので、私の感覚のアイデアをたくさん出させていただきました。
――白いドレスを着たシーンでは、かなり過激なセクシーカットも登場しますが、そういったシーンへの抵抗はありませんでしたか?
菜々緒抵抗は全くなかったです(笑)。脚を開くシーンでは、三池監督から「自分が思っている以上にゆっくりと開いてください」という指示があったので、ゆっくり過ぎるくらいで開いてみたり(笑)。でも、それはちゃんとそのシーンでの意図があってのことなので、演出の通りに演じさせていただきました。
菜々緒ありがとうございます。アクションシーンは、アクション部の方が指導してくださるのが基本ですが、三池監督の現場ではアクションを監督ご自身が考えて演出してくださるんです。なので基本動作の練習は事前に行うのですが、本番のアクションが直前に決まることも多くて少し大変でした(笑)。
――格闘技を習っていると聞いたのですが最近はいかがですか?
菜々緒以前は習っていたんですけど、最近は全然行けなくなってしまって……。なので、撮影現場に入るまではアクションに少し不安を抱いていましたが、なんとか無事にこなせたのでよかったです。
悪女はよくも悪くも印象を残しやすい。結果的に自分にプラス
菜々緒悪役のオファーをいただけるのはすごくありがたいことだと思っています。悪女を演じるのも好きですし、悪役のオファーいただけることは演技の実力を認めていただけたんだという判断材料にもつながる気がして。とくに胡蜂は、宮藤官九郎さんの脚本を三池監督の演出で撮影する“最強の環境”で演じられるキャラだったので、今まで以上に思い切った悪女を演じられると思うとすごく嬉しかったです。撮影前からずっとワクワクが止まりませんでした。
――虎にも乗っていらっしゃいましたしね(笑)。
菜々緒あの虎はCGですが、本物の虎を使おうとしていたと後で聞いて驚きました。想像以上にハチャメチャな事を考えていらっしゃったんだなと(笑)。でも、フーフォンが虎に乗っているシーンを観たらそんなに衝撃はなく、案外普通に乗りこなしている自分がいました(笑)。
菜々緒自分でもいまだに不思議に思います。なぜこんなにも悪女を演じているのに嫌われないのか……。むしろ「また悪女キャラ演じてください!」という声をいただいたり、「次はいい人の役なんですか?」と残念がられることもあって(笑)。そういった状況がいまだに謎でもあり、嬉しくもあり不思議な感覚です。“悪女を演じている菜々緒が好き”という声が圧倒的に多いですね(笑)。
――悪女キャラのイメージの定着はご自身にどういった影響をもたらしていますか?
菜々緒私に興味がない人にも、悪女を演じたことで何か引っかかるものが残せるのはよいことだと思っていて。いい人の役はサラッと観てしまいがちですが、悪役って不思議と惹き付けられてしまう魅力があるんじゃないかなと。なので、私自身のネガティブプロモーションだったとしても、よくも悪くも人に印象を残しやすいので、結果的には自分にとってプラスになっていると思います。