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ORICON NEWS
“サイコキラー”から“朝の顔”まで…ココリコ・田中の飄々とした魅力
常に途絶えることのないバラエティでの番組出演、俳優としても重宝
「ココリコ・田中さんで言えば、やはり『黄金伝説』シリーズ(テレビ朝日系)は外せないですね。深夜枠で1998年に開始したんですが、『ココリコA級伝説』まではココリコさん中心の“○○(ガリ・遠藤章造、うなぎパイ・田中)だけで一週間過ごす男”シリーズなどが人気となって、2000年から『いきなり!黄金伝説。』としてゴールデンタイムに進出しますが、基本的にココリコさんがMCとして番組を仕切っていました。そして、よゐこ・濱口(優)さんの“獲ったどー”でお馴染みの無人島生活シリーズも大人気となったものの、ついに9月22日放送分で終了するようですが、田中さんとしてはずっと活躍の場が途切れることはありませんでした」(バラエティ番組制作会社スタッフ)
視聴者にとって等身大の存在、それゆえ実直な青年から殺人鬼まで演じられる
「田中さんは視聴者にとっては、等身大の身近な存在っぽいんですね。絶対に偉ぶらないし、嫌悪感を抱かれる要素が皆無。以前、『ガキの使い』で“浜田雅功さん激怒”というドッキリに引っかかった後のネタバレの際、人目も気にしないでの号泣っぷりが表わしているように、どこまでも素直で実直な性格。常に初心を忘れていない姿が、視聴者にも伝わっているんだと思いますよ」(前出のスタッフ)
映画でも『チーム・バチスタの栄光』のサイコキラー役から、ドラマ『朝が来る』(フジテレビ系)の特別養子縁組の子ども(川島海荷)の父親役でシリアスな演技を披露。三谷幸喜監督の映画『みんなのいえ』では、『日本アカデミー賞』で新人俳優賞も受賞している。三谷監督も、「テレビに出ている彼のどんな仕事にもまじめに取り組む姿に心を打たれ、一緒に仕事をしたいと思いました」と言うほど、田中は誰もが認める誠実な芸人であり、また役者なのである。
特別に抜きん出た人気や突出した実力があるようなイメージはないが、大物芸人や監督、共演者などの誰からも好かれ、プライベートでは良きパパであり、人柄も誠実。そうした田中が醸し出す安定感と安心感が、今回の朝の情報番組のメインパーソナリティー抜擢につながっているのだろう。よく見ればイケメンでもあり、飄々(ひょうひょう)としてとりとめのない田中直樹の存在は、破天荒が常とされるお笑い芸人の中でも稀有な存在と言えるのかもしれない。