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(更新: ORICON NEWS

高良健吾&関めぐみ SPECIAL INTERVIEW 相手がいない場所で相手をどう思いやるか―― 誰かがいるからがんばれる

誰かの笑顔のために、一生懸命になる。当たり前だけど、つい忘れてしまいがちな大切なことを教えてくれる映画『県庁おもてなし課』。地元高知出身のベストセラー作家・吉門を演じた高良健吾と、旅館を営む父親思いの娘・佐和を演じた関めぐみに、撮影時のエピソード、そして映画と“演じること”への愛を語ってもらった。

しゃべるスピードと温度感が同じ(笑)[高良健吾]

──初共演のおふたりですが、お互いの印象はいかがでしたか?
【高良】 関さんとは一緒のシーンが多かったです。撮影の合間はあまり時間がなかったので話す機会は少なかったんですけど、みんなで食事に行ったときにゆっくり話せたのを覚えています。関さんは、ふんわりと“落ち着いていそうな方だな”と思っていましたけど、実際に話してみてもイメージと変わらず。もの静かな方だなとも思いました。
【関】 私も高良さんのことは、最初の印象からずっと“落ち着いてる方”だなと思っていました。高良さんがふだん話す速度や温度って、私すごく好きです。
【高良】 そういう部分でいうと、僕も関さんとはいい意味ですごくラクに話せるなと感じていました。しゃべるスピードがすごく似ているかもしれない。ふたりで同じ温度感で、とくにポーンとテンションが上がることもなく会話していましたよね。
【関】 あと、高良さんのふだんの声とお芝居のときの声がすごく違うのは印象深いです。吉門を演じているときの声が、セリフをかけあう上でとてもやりやすくて。自然にお芝居に入れると感じたことが何度もあったので、すごいなと感心しました。
【高良】 いや、自分のことはよくわからないなあ。ありがとうございます。
【関】 熊本弁と土佐弁のイントネーションの違いに悩んでいる姿を見て、「大変そうだな」って思ったのも覚えてます(笑)。
【高良】 方言は、自分では合っているつもりでも、間違っていたりすることもあるので、難しいですね。僕、きっと音感がよくないんです。違いを教えられてもよくわからなくて、大丈夫だと思ってもやっぱり直されるんです。

──(出身の)熊本弁は今でも残っているんですか?
【高良】 地元の友だちが東京に多いので、会うときは出ます。でも方言って標準語に比べて気持ちが楽になるんです。台詞であっても、それは感じます。
【関】 高良さんに対しては、好きなことへの探求心も強く感じました。情熱のようなものを内に秘めてる方なのかなって。好きな作品や監督さんの話が始まると止まらないんですよ。いろんな角度や視点から、ずっと話し続けていました(笑)。もちろん聞くのはおもしろいんですけど、その世界観が独特で、私にはないものだなと思いました。

見えていなかったものに気づいて…[関めぐみ]

──映画の話になると止まらないんですね。
【高良】 船越(英一郎)さんに食事に連れて行っていただく機会もあったんですけど、その席で昔の映画の話をしてくださったんです。作品のことももちろんですけど、役者さんが撮影所に所属していた時代のことをいろいろ教えていただきました。それがすごく興味深かったです。
【関】 船越さんが、僕はこれまでこうしてきて今はこう思っている、というお話をしてくださると、「私はどうなんだろう?」って考えるきっかけになるんです。改めて自分と向き合うことができるので、本当にいいお話を聞かせていただけたなと思っています。


──出演作を観て、自身の演技について考えたりすることはありますか?どうしても自分に対しては「もっとこうしたかった」という欲が出そうな気もしますが。
【高良】 そういうことの繰り返しです。ただ、今回出来たことが次も出来るとは思わないし、今回出来なかったことが、次は出来るかもしれないとも思う。作品はどれも一つひとつ異なっていて、それがつながってはいない感覚なので、“やればやるほど”という考えも違うんですよ。自分に対して「どうしたらいいかな」という風に、そのときどきのことに関して考える感じです。
【関】 私は完成した作品を観て、演じていたときには見えていなかったものに気づいたりすると、ハッとします。今回の佐和役でいえば、私は役の感情変化に集中していてキャラクターを客観視はしなかったんですけど、改めて映画を観たときに佐和の少女の一面を発見したんです。かわいらしい部分が私の想像以上にあって。そこも把握していたら、きっともっと楽しめていたのかなって思いました。でも夢中になっているものが結果として画になって映るので、そんな風に続けていたら大丈夫なのかなとも思ったりします。


──役と自分の重なる部分はありましたか?
【高良】 重なる部分が多かったので、けっこう遊べたのかもしれません。吉門のテレビ収録のシーンは、2ヶ月ぶりの現場だったので、なんとなくふわふわしていて、「あ、芝居しなきゃな」って思った瞬間があったんです。“うそ”つかなきゃって。自然にやろうとか、こっちのほうが自然だなとか考え過ぎていた自分に気づいた瞬間だったんです。心情的に重ねられる部分はたくさんあったので、それをつかんだままで“芝居”をしなきゃと。“自然に”とか“こっちが普通だ”とかじゃない芝居をやろうと考えるきっかけがありました。
【関】 私は佐和の生活に純粋に憧れを抱きました。お父さんとがんばって旅館を営んで、旅人のおもてなしをして、佐和自身も元気をもらって。そういう生き方が素敵だなと思いました。お芝居に関していえば、土佐弁を覚えても、応用がきかないもどかしさは感じたことがありました。せっかくひとつの方言を覚えても、ちょっと自分なりに言葉で反応をしたい場合にできないんです。その大変さはありましたね。

──ふたりのお話を聞いていると、スクリーンに映る吉門と佐和への興味がますます増します。改めてキャストそれぞれの個性が魅力的な映画ですね。
【高良】 この作品のいいところは、高知の素晴らしい場所がたくさん映っていることだけじゃなく、人の思いが描かれているところだと思うんです。掛水(錦戸亮)と多紀ちゃん(堀北真希)、清遠(船越)と佐和(関)、吉門(高良)と佐和(関)とか、みんな相手がいない場所で、相手をどう思いやるかが描かれている。そこが僕自身、改めて映画を観ておもしろかったところです。
【関】 私もこの物語を通して人と人のつながりや、相手のために行動することの大切さを考えさせられました。誰かがいるからがんばることができるんだという、生き方の原点を感じることができたので、これから観ていただく方にもそういう部分を感じてもらえたらうれしいです。



(文:奥浜有冴/撮り下ろし写真:逢坂 聡)

映画情報

県庁おもてなし課

 高知県庁・観光部に観光促進を目的とする“おもてなし課“が設立。だが、職員たちは、斬新な企画を打ち出すこともなく仕事をこなしていた。そんな中、やる気はあるが空気の読めない若き職員・掛水史貴は、地元出身の人気小説家・吉門喬介に観光特使就任を要請するが、役所仕事と民間感覚のズレを厳しく指摘されてしまう。吉門のアドバイスをうけて、民間感覚と柔軟な発想力を兼ね備えたアルバイト・明神多紀を雇い、そして以前『パンダ誘致論』を展開して県庁を追われた伝説の元職員・清遠和政に接触を試みる。清遠の経営する民宿を訪ねるが娘の佐和からいきなりバケツの水を掛けられてしまう。なにか事情があるらしい吉門と佐和の関係…。やがて高知県全土を巻き込んだ“おもてなし課“の計画が動き始める……。

監督:三宅喜重
出演:錦戸亮 堀北真希 高良健吾 関めぐみ 船越英一郎
【OFFICIAL SITE】
2013年5月11日(土)全国東宝系ロードショー
(C)2013 映画「県庁おもてなし課」製作委員会

関連リンク

高良健吾&関めぐみ撮り下ろしフォトギャラリー
堀北真希 インタビュー「余裕がなかったけど…集中して!」
『県庁おもてなし課』公式サイト

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