(更新:)
ORICON NEWS
明暗分ける芸能人の過剰な“キャラ設定”
過剰なキャラ設定は“特急券”のようなもの
「小倉さんの“キャラ設定=特急券”は名言ですね(笑)。こちらとしても、多少無理があってもキャラが立つほうが使いやすいのは間違いない。本人がそれで消えても、大切なのは毎回の視聴率ですから。小倉さんもキャラ設定があってこそ長く生き残れたわけで、さらにキャラ設定の内幕もネタになり、今ではいいママさんで好感度も高い。本も売れてますしね。いずれにしろクレバーと言えるでしょう」(番組制作スタッフ)
ブレることなくキャラを押し通したデーモン閣下は唯一無二の存在
1982年にほとんど無名ながらも『笑っていいとも!』(フジテレビ系)のテレフォンショッキングに登場し、「10万24歳」「(本名の小暮は)世を忍ぶ仮の姿の名」との発言がバカ受けし、その後も『フジカラー 写ルンです』のCMで、悪魔メイクのまま弁当を忘れた娘のバスを追っかける姿が好感を得る。一方、本業のヘヴィメタルバンド・聖飢魔IIでは超絶ボーカルを披露し、ただの話が面白い悪魔キャラの人ではないことが認知された。また、大の大相撲ファンであることも有名で、NHKの大相撲中継のゲストに呼ばれるだけでなく、故・北の湖理事長(当時)からも“公認”されている。相撲界の不祥事には厳しい私見を述べるなどの見識も持ち、現在も『ひるおび!』(TBS系)や情報・報道番組でコメンテーターとして大活躍している。
「閣下の場合、厚塗りの悪魔メイクなので年齢がわからない。昔の姿と変わらないという点は大きいですね。悪魔も老け込んで見えたら、ちょっと無理してるなと視聴者に思われてしまう。そんな心配はいりませんからね」(前出のスタッフ)とのコメント通り、アイドルなどだと当初に設定したキャラが飽きられたり、年齢とともに不釣り合いなってくるケースが多い。そうした意味でデーモン閣下は、そのキャラ事態が無理なく、長く愛される唯一の人であり、「キャラクター作りしていると言うのは、閣下に失礼」といった声があがるほど、支持が熱い。
過剰なキャラ設定はただの入り口で、せっかくの“特急券”を購入したものの、その後の芸能活動でキャラを活かせるかどうか、あるいはうまく卒業できるかどうかは、本人の実力しだいということなのだろう。