(更新:)
ORICON NEWS
桐谷美玲、若年女性限定人気から脱却させた“知的ゆるカワ”路線
女性若年層から絶大な支持を受ける一方…
だが女優業では、多くのドラマや映画に出演しながら、インパクトを残す作品に出会えずにいた。連ドラ初主演作で秋田出身のホステスを演じた『女帝 薫子』(テレビ朝日系)を始め、村上龍のベストセラーを改編した『13歳のハローワーク』(テレビ朝日系)や観月ありさ主演の人気作『斉藤さん2』(日本テレビ系)などでも目立つ役だったが、思いのほか話題にならず。10〜20代前半の女性の人気は抜群な反面、それ以外の層の知名度は極端に落ちる存在だった。すべてが整っている分、印象が焼き付く個性の強さに欠けていたかもしれない。女性羨望の超細身も男性受けは意外と良くない。
男性層にウケた“知的美人”のモテ要素
『NEWS ZERO』では「桐谷美玲 my generation」というコーナーを担当。同年代の若者の間で話題になっているものごとや活躍している人を自ら取材。落ち着きのあるレポート、飾らないコメントは、モデルや女優業では見えなかった彼女の一面を引き出し、“知的な女子大生”とのイメージが高まった。
もとから公言していたサッカー好きやゲーム好き、スリムながらよく食べることも、男性ファンに親近感を生んだ。25歳で女子高生を演じた『ヒロイン失格』はシャレのようなノリも感じられ、あれだけのヒットは関係者も予想外だったかも。だが、知的美人の彼女が劇中でヘン顔をしまくる飾り気のなさ、その美人イメージとのギャップも、結果的にさらに好感度を押し上げたといえるだろう。
(文:斉藤貴志)