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秦 基博、これまでの活動を振り返る「あっという間の10年」
三内丸山遺跡でのライブは、不思議な縁のようなものを感じた
秦 そうですね。ロケーションは、すごく特別でした。『世界遺産劇場』のライブシリーズには何度か出させていただいているんですが、たいていは、遺跡をバックにライブをするので、自分からは見えないことが多いんです。でも、今回はそうじゃなかったので、雰囲気はすごく感じやすかったです。やっぱり縄文時代は、想像できないくらい昔じゃないですか。そういう場所に立っていると、かつてここで人が生活して、それから長い時が経った今、自分がそこでライブをしているんだなあと思うと、すごく不思議な縁のようなものを感じました。
――だんだん日が落ちて暗くなっていく。あの感じが野外っていいですよね。
秦 まさにその時間帯にライブができました。だから、時間帯や気候を含めて曲順や構成を考えました。とはいっても、当日になってみないと実際の天気はわからないので、自分が思い描いていた曲の雰囲気とは変わる瞬間もありました。でも、それがまたいいなって思いながらやっていました。
――今回のライブは2部構成。1部は弾き語りとストリングスカルテットとのコラボでしっとり聴かせつつ、2部はバンドサウンドにしてテンションを上げていく流れでしたよね。
秦 ストリングスカルテットを自分のワンマンライブに入れるのは初のこと。それは、今回のライブのお話をいただいてからイメージが沸きました。そういう新しいものが自分の中から出てくることは、とても大切だと思うんですね。だから、単に野外でライブをするというよりも、ああいう場所でやるなら、こういうライブができるかなっていう自分でも楽しめるようなコンセプトを考えることに意味があるんじゃないかなって思います。
三内丸山遺跡でのライブの空気感を、番組を通して感じて欲しい
秦 そうなんです。そこから、じゃあ、どういう曲がいいかなとか、その前の弾き語りはこういう曲で、ストリングスカルテットとバンドを融合させるならこの曲だなって考えて。ストリングスカルテットと何をやるかっていうことを中心に、全体のセットリストが決まっていった感じです。
――三内丸山遺跡でライブをする。そこから広がっていくイメージがあるんですね。
秦 そうですね。場所から呼ばれるものもあるし、ライブする時期もあるとは思いますが、そこが自分でも面白い部分ですね。
――青森だと行けなかった人も多いと思うので、今回のWOWOW放送で、さらにたくさんの人に観ていただけるといいですね。
秦 はい。やり終わってすぐ、何本かやりたかったよねって、みんなで言ってたくらい内容としては充実していました。だから、ぜひ映像で味わっていただけたらと思います。
――映像でも独特の雰囲気は漂いますしね。
秦 そうなんですよね。実際にライブやった僕としても、映像を観て、あの場所の空気感が感じられるなって思いました。それを映像を通して感じて欲しいです。
『秦 基博 Special Live 〜縄文あおもり 三内丸山遺跡〜』とは
【放送日時】11月8日(日)午後10時〜 [WOWOWライブ]
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