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浅田美代子、愛犬との生活や動物愛護について語る

 女優としてはもちろん、バラエティ番組ではその天然っぷりを発揮し、親しみやすいチャーミングな人柄が長きにわたって愛され続けている浅田美代子。昨今は動物愛護の活動を精力的に行い、9月の動物愛護週間には、昨年に引き続き、動物愛護団体「ミグノンプラン」が主催するイベント『いぬねこなかまフェス2015〜動物愛護週間にあつまろう〜』に出演。動物愛護活動を行うようになったきっかけや愛犬との生活について語った。

愛犬のおかげで心が癒されて以来、真剣に動物愛護活動に取り組むように

――愛犬家であり、動物愛護のために様々な活動をされていますが、動物と一緒に住み始めたのはいつ頃からだったんですか?
浅田 物心ついたときには、家に犬がいたんですよね。それからは、ずっと犬と一緒の生活を送っています。

――むしろ犬がいない生活は考えられないと。
浅田 そうですね。母が亡くなった時も、愛犬が私の傍にいて支えてくれました。愛犬のおかげで、とても心が癒されたので、その恩返しじゃないですが、犬のために何かできたらいいなと思いはじめて。その時に、大量殺処分されている事実を知り、まずそれをなんとかしなきゃと。ネットで調べていくなかで、ある1つの団体のサイトを見つけて、そこで里親を募集していた保護犬を1匹引き取りました。愛情を注いでいくうちに、その子が徐々に心を開いてくれて、どんどん表情も変わってきて。その姿に感動して、真剣に動物愛護のための活動をするようになりました。

――そういった活動を本格的にされるようになったのは、何年前から?
浅田 6年前ぐらいですね。最初は、殺処分に対してゼロになればと思っていたのですが、繁殖業者のレスキューに行ったら、とにかくひどい有様で。もしかしたら、保健所にいる方が、捨てられているけれど、可愛がられていた経験があるかもしれない。けれど、この子たちは、一生ここで終わるんだと思うと、もう、いても立ってもいられない気持ちになりました。世界では、先進国のほとんどが生体販売をしていないのに、日本で未だに増えている。簡単にペットショップで動物が買えるから、簡単に捨ててしまう。そういった状況をなんとかしないといけないなって。

アクセサリー感覚で動物を飼う人も……老犬が捨てられるケースも多い

――ペットショップでモノのように陳列され、その瞬間の思いで、後先考えずに買う人がいるんですよね。
浅田 ローンで買えちゃうし、芸能人がテレビで話すと、その犬種が流行ったり。チワワが流行ったら、保健所でも捨てられたチワワがたくさんいるんですよ。そういうのがすごく嫌で、犬はぬいぐるみじゃないんだからって。

――ひとつの大きな命を授かっているわけですからね。
浅田 まるでアクセサリー感覚で、しつけもちゃんとできなくて、その結果、家が汚くなる、臭くなる、噛む……。そして、最終的に手に負えなくなって捨ててしまう。今は、老犬が捨てられていることも多いです。

――浅田さんは、あえて老犬を引き取られていますよね。
浅田 飼い主の方が先に亡くなったり、ホームに入ったときに、その犬の行き場所がなくなって、保健所に来るケースもすごく多いんですよ。だから、犬がひとりぼっちにならないように、自分の年齢を考えて、引き取っています。老人の方が、核家族化されて寂しいから、犬を飼いたいという気持ちは痛いほどわかるんです。だけど、飼うならば、その人なりの老犬を飼った方がいいと思います。老犬の方が、穏やかで静かだし、しつけもいちからやらないといけないわけでもないから、手間もかからない。だけど、簡単にペットショップが子犬を売るから、最終的に犬だけ取り残されてしまうというケースがすごく増えています。

――ちなみに現在は何匹いらっしゃるんですか?
浅田 5匹です。昨年レスキューした子はすごく若いんですよ。里子に出そうと思っていろいろ試したのですが……結局家にいつくことになって。でも、最悪、私になにかあった場合は、頼む人を決めているんです。前に飼っていた子は、20歳まで生きたのですが、その子が20歳になったときに、自分がどういう状況かをまず考えた上で、飼わないといけないんじゃないかなって思いますね。

――自分さえよければという安易な気持ちで飼ってはいけないですよね。ところで、浅田さんが、一緒に犬と暮らして感じることはありますか?
浅田 たぶん、助けてもらったっていうのが、わかっているような気がします。保護犬は、とにかくいい子が多いんですよ。推定5歳で来た子も、何でも喜んで食べてくれるし、今では一番できるくらい、しつけも絶対できるし。保護犬に対してのマイナスなイメージや先入観があるかもしれないけど、現実に一緒に過ごしてみて、全く違うと思いました。

犬のおかげで健康でいられる

――保護犬を引き取りたいと思っている方たちに、犬たちとの触れ合い方など、心がけて欲しいことはありますか?
浅田 絶対に犬は、心を開きます! 悲しい思いをしてきた子たちなので、始めはあんまりベタベタしない方がいいかもしれないです。まずは、慣れるまで、特に大型犬や中型犬は散歩も行かない方がいいと思います。なぜなら、引き取られた先で、散歩中に首輪が取れて逃げることが多いんですよ。そうすると、知らない土地で帰るすべもわからない。せっかく救った命でも、交通事故にあったり、どこかにいなくなって見つからない、そういうケースがたくさんあります。だから、慣れるまでは、無理やり散歩に連れて行かない方がいいと思います。

――犬も知らない土地に連れてこられて、不安でいっぱいでしょうし。
浅田 犬たちが自然な形でその環境に馴染むように、見守ることも大事だと思います。あと、犬は口が聞けないから、病気とか、飼い主が気付いてあげないといけない。そのためにも、つねに犬と向き合って生活してほしいと思います。

――愛情を注げば注ぐほど、犬の表情とかもどんどん変わっていくと。
浅田 本当に顔が明るくなっていく、犬相が変わっていくのがわかるんですよ。

――5匹の犬たちとの生活によって、浅田さん自身の表情もどんどん変わっていらっしゃるのでは?
浅田 それはありますね。正直、5匹は大変なんですよ。散歩も1回で終わらないので、2回にわけて行かないとけないし。でも、あんまり普段歩いたりしないし、ジムも嫌いだから、犬のおかげで運動ができて、健康でいられますね。

――ひとりだとウォーキングもなかなか続かないですもんね。
浅田 本当にそうなんですよ。犬と一緒を歩きながら、あっ! こんなところにこんな店があったんだとか発見もできたりして、楽しいですね。

――いつまでも美貌を保たれているのは、犬たちのおかげだったんですね。改めて、浅田さんが、活動を通して伝えたいこととは?
浅田 2年後の動物愛護法の改正までには、せめて繁殖業の規制を、なんとか項目を入れてほしいと思います。生体を売らなくても、グッツやご飯で成り立つんだという、そういう世界にしていかないといけないなって思います。

(文:星野彩乃/撮り下ろし写真:ウチダアキヤ)

『いぬねこなかまフェス2015〜動物愛護週間にあつまろう〜』とは

動物愛護週間(9月20日〜26日)の前夜となる9月19日(土)に、動物好きのアーティストや専門家が、それぞれの分野で「いぬや、ねこや、なかまたち」のためにできることをステージでくりひろげる。

【開催日時】9月19日(土) 16時 開場/17時 開演
【開催場所】東京・渋谷公会堂
【チケット】全席指定 ¥4,000(税込)
【出演】akiko/浅田美代子/糸井重里/坂本美雨/スティーヴ エトウ/椿鬼奴/恒松あゆみ/富樫春生/友森昭一/友森玲子/西山ゆう子/パルト小石(ナポレオンズ)/町田康/水越美奈/渡辺眞子/吹石一恵 ほか

ミグノンプラン オフィシャルサイト(外部サイト)
団法人 ランコントレ・ミグノン オフィシャルサイト(外部サイト)

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