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知英、日本デビュー1年で女優としての新境地「自分を捨てています(笑)」
あっという間の1年 すべてのことを覚えている
知英昨年8月の終わりに日本に来て、そのときはもう涼しかったんですけど、今年はすっごい暑くて! 『民王』で大学のキャンパスで朝から晩までロケをしたときは、暑さで言葉も出なくなって、体が溶けちゃいそうでした(笑)。
――食欲が落ちたりもします?
知英それはまったくないです(笑)。日本の鰻みたいに、韓国料理のサムゲタンを食べる日があって、ちょうどその日にマネージャーさんたちと食べました。そのおかげか、夏バテはまったくしていません。
知英あっという間でしたけど、それぞれの瞬間ごとに何をやっていたか、全部覚えています。『暗殺教室』を観た方からは「KARAにいたジヨンだとわからなかった」というコメントをいただきました。
――それだけ役に入っていたのかと。女優を始めた頃と今で、演技への取り組みとか変わった点もありますか?
知英日本語が1年前よりだいぶわかってきて、自分で監督に「ここはこうすれば?」と相談したり、お芝居にちょっとだけアドリブも入れられるようになりました。
いろいろ男性を勉強しました(笑)
知英正直、私にできるのだろうかという不安ばかりでしたが、マネージャーから「大丈夫。できるよ。やり切ったらすごい」と力いっぱい背中を押されたのと、台本を読んだらとてもおもしろかったので。「自信を持て、知英!」と自分に言い聞かせて、オヤジ研究を始めました。
――どんなふうに?
知英父に「私と入れ替わって男友だちと会ったらどうする?」と聞いたり、周りの男性を毎日じ〜っと観察したり(笑)。そうしていたら、ある日、打ち合わせでテレビ局の方がアゴを指でさすっていたんです。クセでヒゲが伸びたのが気になるんですって。「男の人ってそうなんだ」と思って、いただきました(笑)。あと、立つときに男の人は片足に重心をかけて、腕を組んだり腰に手を当てていたり、座っているときに足を開いていたり。皆さんを見ていろいろ男性を勉強しました(笑)。
知英出演されていた作品を観ましたけど、草刈さんはダンディな方で姿勢もきれいで、オヤジっぽくなくて。ただ、『民王』の第1話から、蔵本は考えごとをしながら「んー」と言うんですけど、すごく独特だったのでそれをマネするのは難しかったです(笑)。草刈さんも監督の演出でやったわけではなく、何となく出たのが蔵本のクセということになったそうです。そんなところもおもしろいです。
――“オヤジ練習”もかなりしたんですか?
知英現場で監督の演出を受けています。急なオーダーもありますが、おもしろく作ってくれるので助かります。今では、もうすっかり自分を捨てて演じています(笑)。どんな変な顔、姿に映っていてもぜんぜん気になりませんし、むしろそれが楽しいです。私のイメージなんて関係なくて、知英はそこにいないので「ここまでオヤジ!?」とガッカリされる方もいるかも(笑)。でも、こんな役には2度と出会えないと思うし、自分がここまでできて嬉しかったです。女優として演じることの本当の楽しさを教えてもらった気がします。