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ORICON NEWS
バッシングもどこ吹く風、“ひな壇ジェンヌ”紫吹淳のポジティブ天然っぷり
宝塚という閉鎖した空間が生んだ世間との“ズレ”
元宝塚らしからぬ“ポジティブで天然”の紫吹淳(C)ORICON NewS inc.
そもそも宝塚といえば、世間では、男役も女役(娘役)もすべて女が演じる特殊な世界であり、どことなく秘密のヴェールにも包まれた“女の園”である。古くからの熱狂的なファンを多く持ち、俗世間とは遠く離れた、一般人には侵すことのできない聖域であり、もはや伝統芸能のひとつになったといってもいいだろう。こうした一般社会と隔絶した世界は日本人の興味の対象でもあり、皇族を筆頭に大相撲や歌舞伎界など、それぞれが持つ特殊な慣習や、俗世間との“ズレ”によるゴシップやスキャンダルがしばしば話題にもなってきた。
歌舞伎役者がみな、なんとなく同じ系統の顔立ちになるのは不思議ではないが、宝塚の男役たちも、赤の他人同士のはずなのに、なぜかみな同じ“宝塚顔”になるのも面白い。紫吹もそうした典型的な宝塚の男顔だが、46歳(未婚)にしていまだに保つその美貌、元宝塚トップスターに裏打ちされた抜群の演技力を誇りながら、反面、バラエティ番組や自身のブログで繰り出される数々の発言――「結婚相手は年収8000万・身長180センチ以上の玉木宏顔。家事はすべてお手伝いさんがやるのが条件」「コンビニに行ったことがない」「先日、初めて居酒屋に行った」などなど、どこか“浮世離れ”した、世間と“ズレ”まくった言動が、紫吹の最大の“ウリ”にもなっている。
時に批判の対象になるも、その天然っぷりで“叩きがいのない”存在に?
今後は四十路も後半に入っていく紫吹淳。その美貌と演技力に磨きをかけるのはもちろんのこと、これからも持ち前の“天然ぶり”や“お嬢様ぶり”を発揮し、周囲を気にすることなく突き進んでいってほしいものである。
(文:五目舎)