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近藤春菜、全てを笑いに変える“女性芸人の完成形”
自虐ネタを超え伝統芸能の域に達した“角野卓造似”ネタ
同じ“女芸人”でも、春菜よりは多少ルックスがいい芸人たちになると、ネットですぐ“女をウリにしている”などと叩かれてしまう。大久保佳代子のように、“エロ”をネタとして昇華している場合もあるが、大半は“勘違いしている人”になって終っていくようだ。一方、「どうせ女だから、過激なことはできないだろ?」といった声と戦い、リアクション芸人の領域に挑戦した森三中・大島美幸は良いが、やりすぎの脱ぎ芸までいくと「さすがにちょっと…」と視聴者が引く場合もある。
見た目だけでなく性別までも笑いに昇華し、同性からの支持率が高い
春菜の場合、いい女ぶることもあるが、それが完璧に笑いに昇華できる。角野卓造似のルックスもあって、誰も勘違いしているとは思わないだろうし、女性から反感を買うこともない。反感どころか、売れ始めて数年経つが、決して出しゃばらず、周囲の空気を読みながらあくまで“サブ”に徹し、ネタを振られれば迷うことなく潔さを見せる。お笑いの実力にしても、ハリセンボンとして『M−1グランプリ』の決勝に2度も進出するなど、折り紙付き。これでは視聴者のみならす、番組制作側からの評価も高まろうというものだ。
その評価はお笑いだけではない。堺雅人主演のドラマ『Dr.倫太郎』(日本テレビ系)の第1回にゲスト出演した際の演技がネットなどで高く評価されている。「本気で泣けた」「正直、芸人レベルではない」といった称賛の声が非常に多く、なかには「第二の(泉)ピン子」との声さえある。たしかに春菜は、NHK連続テレビ小説『花子とアン』にも出演し、主人公の先輩役を好演して評価された。
あるバラエティ番組で、『花子とアン』で共演した吉高由里子が、近藤春菜のことを「ゆるキャラみたい」と評していたが、たしかに適切かもしれない。それほどかわいいわけでもなく、ちょっとブサイクでキモい部分もあるが、決して不快ではない――しぶとく生き残っていく“ゆるキャラ”同様、これからも近藤春菜は芸能界で活躍し続けていくのだろう。
(文:五目舎)
年間タレント番組出演本数ランキング
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調査項目:タレント番組出演本数(出演番組の放送回数分をカウント)
調査期間:2014年1月1日〜2014年11月30日
調査対象局:NHK総合/日本テレビ/テレビ朝日/TBS/テレビ東京/フジテレビ(東京地区地上波オンエア分)
・グループ出演と個人出演の合算にて集計
・アナウンサーは対象外とする
・通販番組出演者は対象外とする(ニュース番組内でのコーナーとしての通販出演者は含む)
・再放送番組は対象外とする
・ナレーション出演は対象外とする?