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ORICON NEWS
“二足のわらじ”を履いたメンバーで結成!瀧本美織率いるバンド・LAGOONとは
メンバーがいるとすごく心強い(MIORI)
MIORI 私は、女優というお仕事をさせていただいているのですが、スタッフさんから、新たにバンドという形で音楽活動をやってみるのはどう? というお話をいただき、もともと音楽が好きで、ダンス・ユニットとして活動していたこともあったので、ぜひやってみたいです!と。オーディションで選ばれた4人とともに昨年からLAGOONとして活動させていただくことになったんです。
――ダンスミュージックからロックという新境地を踏み出すにあたってはいかがでしたか?
MIORI A.N.JELLとして、ドラマ(TBS系『美男ですね』)の中で、バンドというものをちょっとだけ経験させていただいたことがあったので、すごくおもしろそうだなって、ワクワクしました。音楽のジャンルは違いますけど、ダンスのノリだったり、自分なりの表現の仕方をバンドでも活かしつつ、新たなスタイルをみなさんにお見せできたらいいなと思っています。何より、私以外の4人はバンド経験者なので、わからないこともメンバーが教えてくれるので、一緒にいると、すごく心強いですね。
――女優さんのお仕事と音楽活動とはまったくベクトルが違うと思うのですが、平行していて大変じゃないですか?
MIORI 大変というよりは、レコーディングで歌詞に感情移入して歌うことができたり、MVを撮っていてもいろんな人格になれたり、ライブでも曲によっていろんな表情が見せられたり、楽しいことばかりですね。女優のお仕事も音楽も表現するという意味では一緒なので、どっちも同じぐらい好きなんです。
――メンバーのみなさんもさまざまな職業で働きながらバンド活動を行われているそうですが、まずギターのRINOさんは一児のママだそうで。
RINO はい、主婦歴6年目です。昔、ガールズバンドを組んでいたのですが、娘が幼稚園に行くようになって、自分の時間が持てるようになったので、もう一度音楽をやろうと、ひとりでインディーズとして活動していたんです。そのときにスタッフのかたに声をかけていただき、やっぱりひとりよりもメンバーがいるほうがいいなって、LAGOONのメンバーとして新たな挑戦をさせていただくことになりました。
――旦那さんやお子さんの反応は?
RINO 2人とも頑張ってって、応援してくれてますね。
MIORI メンバーの中では、一番年上なんですけど、娘さんといろんな面ですごく似ていて。娘さんがそのまま大きくなったって感じなんです(笑)。
RINO いつまでも童心を忘れないんです(笑)。
MIORI 最初、RINOちゃんがママと聞いて、ビックリしましたもん。でも、「今日は子供が早く帰ってくるから練習早く切り上げるね」とか聞くと、あ〜ママなんだなって思いますし、ライブ前に緊張していたら、「大丈夫、大丈夫、出産に比べたら!」って、ひとりドッシリ構えている姿を見て、全員がさすがママ! って、納得しましたね(笑)。
――確かにものすごい説得力があるよね。では、YUKINOさん、自己紹介をお願いします。
YUKINO 私はカフェ店員と二足のわらじを履いている、キーボードのYUKINOです。LAGOONに加入する3日前まで別のバンドで活動していたんですけど、そのバンドから抜けることが決まって、オーディションを受けたんです。
――絶妙なタイミングだったと。
YUKINO 実はオーディションを受ける直前まで音楽自体をやめようと思っていたんです。でも、みんなと音を合わせた瞬間、やっぱりバンドをやりたい! って気持ちに代わって、今は毎日がすごく充実していますし、音楽を続けることができて本当によかったなって、LAGOONと出会えたことに感謝しています。
MIORI いつも笑顔で、私が何を言っても笑ってくれるし、一緒にいると癒されますね。
RINO YUKINOちゃんは不思議ちゃん。だけど、自分の意見ははっきり言う、しっかりしたところもあるんです。
――なるほど。では、ベースのNANA.さん自己紹介をお願いします。
NANA. 私は救急救命士とベースの二足のわらじを履いています。高校まで新体操をやっていたのですが、いろいろなことが重なり、新体操をあきらめざるを得なくなってしまったんです。何か直接的に人に役立つ仕事をしたいと思い、救命士の資格をとるために大学に進学したのですが、そのときにベースと出会い、最初は軽い趣味のつもりだったのが、どんどんのめりこんでいって、気付いたらLAGOONとしてデビューしていました(笑)。
MIORI NANA.ちゃんは見た目も性格も男前ですね(笑)。
NANA. 一度のめりこんだらとことん突き詰めたくなっちゃうんです。
――まさにアスリート的な。
RINO 私以外はみんなアスリート、体育会系ですね。私はオタク系なんで(笑)。
MIORI みんながガムシャラにやっているなか、RINOちゃんは俯瞰から、ここはもっとこうしたほうがいいとか考えてくれるんです。私は瞬発力、そのときに感じたことを大事にしているのですが、5人とも性格が違うので、いろんな面ですごく助かっていますね。
――では、ドラムのyuriさん、自己紹介をお願いします。
yuri 3月に専門学校を卒業したばかりの“元”学生で、今は一足のわらじのyuriです。なので、何か資格とかを取って、二足のわらじを履こうと検討中です(笑)。
いつか大きな会場を満員にしたい
yuri 高校の時に友達とガールズバンドを組もうってなったときに、ドラムが余っていたんです(笑)。太鼓の達人とか得意だったし、私自身、とくに何がやりたいというのはなかったので、最初はノリではじめたんですけど、私もNANA.ちゃんと一緒でやっていくうちにドラムにのめりこんでいったんです。
MIORI 普段は穏やかで、小動物みたいなんですけど、ドラムを前にすると別人になりますね。
YUKINO 可愛いマスコットとか見つけると、あっyuriちゃんだって(笑)。
MIORI ラインのスタンプにもいるよね。
RINO あと、から揚げ屋さんにもいるし。ひよこ系のキャラクターとして(笑)。
NANA. じゃあ、二足のわらじは、から揚げ屋さんで!
yuri よかった! これで私も二足のわらじが履ける!!
MIORI 実際に仕事してないけどね(笑)。
RINO マスコットガールとして、そこにちょこんといる感じで。
――そんな個性豊かな5人が紡ぎ出す、2ndシングル「KNOCKED−OUT BOY」の聴きどころを教えてください。
MIORI 私は歌詞を書かせていただいたのですが、曲が可愛いので、歌詞でパンチのあることを言いたいなと思って、過ちを犯してしまった彼に対して、憤りをぶつけている彼女を描きました。
RINO 彼女になりきって私たちも思う存分、演奏で暴れています(笑)。
――ミュージックビデオ(MV)でも、MIORIさんが鞭を振り乱したりと、これまでのイメージとのギャップに驚かされましたが。
MIORI 生まれて初めて鞭を持ったので、私自身も驚きました(笑)。
――初めて鞭を持った感想はいかがでしたか?
MIORI 曲の中だと爆発できるんだなって。怒っている彼女に成り切って、思い切り鞭を振り回しました(笑)。
RINO 意外とSな一面もあるんです(笑)。
一同 ですね〜(笑)。
MIORI でも、MVの中で、馬と鹿の被り物をしている男性が地べたで正座をしているのを見て、ちょっとかわいそうになってしまって。それに曲自体、可愛い感じだから、あんまりやりすぎると女王様みたいになってしまうので、途中から抑え目にしました(笑)。
NANA. MIORIちゃんは優しいから、ドSに成り切れないんです(笑)。
RINO 最初は、有名な女優さんだし、清純なイメージが強かったので、正直、すごく真面目な子なのかな? ちょっと近寄りにくいのかな? って勝手に思っていたんですけど、一緒にいるうちに、すごく親しみやすくて、面白い子だなって。
yuri テレビで見ていたイメージのまんまではあるんですけど、みんながふざけていると一緒にノッてくれるし、人一倍、はっちゃけてる(笑)。
MIORI 横だったり、後ろにみんながいてくれると安心して、気持ちがいつも以上に解放されるところはありますね。そういうところもバンドのよさというか、みんなでグループLINEをしたりして、すごく楽しいですね。
YUKINO ガールズトークが止まらないですね(笑)。
――LINEではどんな話をしているの?
MIORI 曲に関してだったり、音楽の真面目な話から、娘さんの写真や変顔の写真が送られてきたり、結構深夜にラインすることが多いですね。
RINO みんな仕事を終えてから、バンドの練習をはじめるので、気付くと遅い時間になっちゃうんです。
MIORI 深夜にみんなでアドレナリンの交換をするんです。
――まさに二足のわらじならではですね。では、LAGOONの夢を教えてください。
yuri 夏フェスに出たいです!
RINO やっぱりライブですね! いつか大きな会場を満員にしたいです。
MIORI 目標は12月6日にEX THEATER ROPPONGIワンマンライブを成功させることですね。今、思ったんですけど、ライブで鞭を持ちながら歌うのも面白そうだなって(笑)。
RINO それ、いいかも! ちょっと長めにして、ファンの人にMIORIちゃんから鞭の洗礼を浴びせるという(笑)。
MIORI 痛くないように、柔らかいやつにして。
YUKINO 握手会とかの代わりに鞭でお仕置き会みたいな(笑)。
NANA. どんどん主旨が変わってきてるから(笑)。
MIORI まずはLAGOONというバンドを、たくさんの人に知ってもらいたいですね。そのためにもぜひ「KNOCKED−OUT BOY」をみなさんに聴いていただきたいです。控えめな女の子もここぞというときは怒ってるんだぞっていう思いをこの曲に込めたので、彼に浮気をされて落ち込んでいる女の子も「KNOCKED−OUT BOY」を聴いて、爽快な気分になってもらえたらうれしいです。
RINO いつもは弱気な子が強気になれる曲です!
MIORI 可愛くリフレッシュできる曲なので、夏に向けて気持ちを盛り上げていってほしいと思います!
(文:星野彩乃/撮り下ろし写真:草刈雅之)