(更新:)
ORICON NEWS
あなたの“自転車マナー”は本当に正しい?
自転車の改正道路交通法施行から1年、6割強の主婦が認知
「路側帯の右側通行の禁止」とは、歩道と車道の間の右側通行(車に対して逆走)を禁止すること。「ブレーキの効かない自転車の運転の禁止」は、“ピスト”と呼ばれる競輪などで使われるブレーキなしの自転車(ブレーキの代わりにペダルを逆に踏むことで制動する)がファッション的に流行したため、対歩行者もしくは本人の転倒事故が増えたことによる。
“正しく理解”はわずか1%に満たない結果に
しかし同時に、「あなたが今年に入って、自転車に乗っている際についついしてしまったこと」では、「歩道の走行」(57.8%)、「車道の逆走」(40.9%)のように、危機感とは裏腹に「ついつい」行なってしまう主婦も多いようだ。
この現状について、NPO法人自転車活用推進研究会理事の疋田智さんは、「改正道路交通法施行から1年たって、自転車ルールは“ある程度”は浸透したと言えるでしょう。でも路上で見るママチャリは正反対。信号無視、夜間無灯火、左右デタラメに走る、携帯だって手にしています。これは“危ない自転車も見るけど、私だけは大丈夫”という現われではないでしょうか。ルールの理解もさることながら、まずは“自転車は車両”であるという意識を持つこと。自転車は歩行者とぶつかれば傷つける。最悪の場合、死亡事故に発展することもあります」と語る。
安全基準として参考になる『BAAマーク』
自転車ジャーナリストの遠藤まさ子さんは、「自転車の安全性は見た目だけでは判断しづらいものです。そこで参考にしたいのが自転車マークです。安かろう悪かろうの自転車では、規定の安全基準をクリアできず、個人的な意見ですが、半年ほどでメンテナンスもできないほどボロボロになってしまいました。毎年、1〜2万円の自転車を購入して使い捨てるのと、3万円以上の自転車を整備しながら乗り続けるのは、どちらがお得なのでしょうか?」と語る。
“たかが自転車”とおごることなく、自転車の運転マナーとルールをまず守る。そして自転車事故の被害者はもちろんのこと、加害者になって生涯苦しむことのないように、自分の自転車のサドル下の自転車マークのチェックから始めるべきなのかもしれない。
自転車協会公式サイト(外部サイト)