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中山麻聖×水石亜飛夢×石橋菜津美インタビュー『和やかだけど…緊張感!?』

ハイクオリティな人気特撮シリーズ『牙狼』の最新作『牙狼<GARO>−魔戒ノ花―』がDVD化された。史上最強の牙狼・冴島雷牙をさっそうと演じた中山麻聖に、クロウ役の水石亜飛夢、マユリ役の石橋菜津美とメインキャスト3人を直撃。作品の魅力から撮影裏話まで聞いた。

ヒリヒリした空気を乗り越えるハートがある

――もともと特撮ヒーローものになじみはありましたか?
中山 あります。戦隊ならジュウレンジャーやカクレンジャー、仮面ライダーはアマゾンがずっと好きでした。今考えるとアマゾンは変わったライダーでしたけど、小さい頃は緑色が好きで、色から入ったのかも(笑)。
水石 ウルトラマン、レンジャー、仮面ライダー……。ヒーローものは大好きで、小さい頃は大きなカゴいっぱいにソフビ人形が入っていました。昔、放映していたヒーローの本もたくさん持っています。
中山 自分がヒーローになるのは叶わない夢だと思っていたので、金の狼・牙狼として、冴島雷牙としてヒーロー・デビューできて、本当に幸せです。
水石 個人的に、レンジャーでも後から出てくる6人目とか、そういう感じのヒーローが好きだったんです。クロウはそんな雰囲気で、素敵なキャラを作っていただいてありがたいです。
石橋 私は仮面ライダーBLACKがすごく好きで、当時はビデオを借りて一気に観ました。父が好きだったんですけど、影のある感じが良いなと思って。『牙狼』の以前のシリーズも夜遅くまで起きていたときにたまたま観て、すごいクオリティだと思いました。

――『牙狼』はアクションも見せ場ですが、中山さんも水石さんも剣道の経験者で。
中山 まったく役に立ちません(笑)。アクションは剣道のような型にはまった部分がなく、相手の武器によっても動き方が自由自在に変わるので。撮影に入る前に5ヶ月ぐらい、ワイヤーも含めて練習しました。
水石 高いところから飛ぶ経験がなかったので、最初はビックリしました。でも、ワイヤーを引っ張ってくれる方が大勢いて、後半は慣れて安心して飛べました。
中山 何10メートルもある崖から飛ぶとか、普通はスタントの方がやってくださるアクションを自分でやらせていただきました。なにより3メートルの垂直落下が一番怖かったですね(笑)。
水石 そういうシーンの撮影を、菜津美さんは自分の出番はないのに見守ってくださって。撮り終わった後に「カッコ良かったよ」と誉めていただきました。
中山 なんだ。亜飛夢も(笑)?
石橋 素直に「すごいな」と思ったんです。麻聖くんは難しいワイヤーをパッとできちゃうし、亜飛夢くんは端っこで学校の勉強もしながら撮影に臨んでいて。私もアクションはやりたいけど、ふたりのような、ヒリヒリした空気を乗り越えるハートがあるかどうか……。

――それぞれの役も、強いキャラクターを持っていて。
中山 雷牙はギャップに気を付けました。ホラーと戦うときの厳しさと、人に接するときのやさしさと、二重人格ぐらいはっきり分けようと。歴代の黄金騎士で最強と言われていて、監督には「常に揺るぎなく、凛々しく、カッコよく」と言われ続けました。ヒーローらしい存在感を、歩き方ひとつでも表現したかったので。
水石 クロウは(台本を)僕に当て書きしてくれたんです。何を考えているのかわからないところが似てる……らしいです(笑)。最初は、敵か味方かわからない怪しい表情をしてみたり。後半はだんだんクロウが変わってきて、人間らしく演じるようにしました。
石橋 マユリは、感情がなくはないけど、怒りとかの表現方法がわからない。それも全然わからないわけではないから、その加減が難しかったです。場面ごとに監督に「ここはわかっているんですか?」と聞いていました。

アットホームだけど緊張感もある いい環境

――最初の頃に、マユリが両足をやたら開いて立っているシーンがありましたが。
石橋 立ち方、歩き方、目の動きも話し合いました。人間らしくない感じを出すには極端に、足は全部閉じるか、大きく開くかの2択で、本当にその都度決めていました。マユリも変わっていきますけど、少しずつ変化するのでなく、1話ごとにひとつずつ感情を覚えていった感じですね。

――とくに印象深い回やシーンというと?
中山 松方弘樹さんと芝居させていただいた6話です。『牙狼』はゲストの皆さんが、なかなかご一緒できないような本当にすばらしい方々ばかりでした。なかでも松方さんとは剣対竹の戦いで、どんな立ち回りになるか楽しみでドキドキしていました。あと21話での、キレたときの雷牙はどうなるのか……。ラストにつながる部分で、今までにない雷牙を出しつつ、でも雷牙としてやりすぎないよう、監督とかなり話し合って作りました。
水石 雷牙とクロウが殴り合うシーンが、僕のなかでは身体的にも精神的にも辛くて。そこまで演技に熱を込めるのも初めてでした。
中山 それまでと違って、立ち回りと芝居を同時進行しないといけなくて、お互い頭のなかが大混乱していました(笑)。
水石 本当にそのときは頭が回っていなかったんですけど、役では対立していた麻聖さんが支えてくれて、スタッフさんたちもサポートしてくださって。シーンとは反対に現場のやさしさを感じた意味でも、印象に残っています。
石橋 いろいろなゲストの方がいらっしゃって、カラーが毎回全然違いましたけど、ROLLYさんは強烈でしたね(笑)。メイクから入って、役を作るのがすごく楽しそうで。マユリとしては13話。自分と似た境遇の凶獣と触れ合って、すごく変わったなと。

――3人とも今回が初共演ですよね。撮影の空き時間とか、どう過ごしていました?
中山 亜飛夢は常に剣を持っていて、どうやったら一番良くなるか、ずーっと練習していて。その姿を見て「俺もやらなきゃ」って改めて引き締めさせられました。
水石 僕もまったく同じで、麻聖さんを見て「やらなきゃ」と思っていました(笑)。体を動かすのが得意じゃなくて、練習にも麻聖さんが付き合ってくださって。切磋琢磨できていたら良かったけど、僕は追いつこうと必死なだけでした。
中山 菜津美ちゃんは最初、それこそマユリみたいにミステリアスな感じがしましたね。あとで聞いてみたら人見知りらしくて(笑)。
石橋 確かに、壁を作りやすいのはマユリと似ているかも(笑)。そんなに人とワイワイするタイプではないので。
中山 監督が「菜津美は、暗いとか誤解される部分があるけど、実はおもしろい」と言っていて、それは僕もわかりました。話せば話すほどいろんな話題が出てきて。よくふたりで「亜飛夢に何かおもしろいことをさせよう」と企んだ記憶があります(笑)。
水石 えっ? そうでした?
中山 イスに座って精神集中しているときに、菜津美ちゃんと「何を考えてるんだろうね?」って、ふたりでニヤニヤしながら「亜飛夢」って呼ぶと、「はい?」って不思議そうな顔をするんですよ(笑)。それでよくなごませてもらいました。
水石 集中していたときもあれば、ただボーッとしてたときもありました(笑)。
石橋 亜飛夢くんはイジリ甲斐があるんです。本物の天然なので(笑)。一番爆弾を落としたのは先行上映会ですね。役作りについて質問されて「クロウの役で苦労したことは」とダジャレをポロッと言って、持っているなと(笑)。
水石 ……。僕も人見知りで、最初は自分から話し掛けられなかったのが、おふたりから話し掛けてくださいました。
中山 僕は人見知りは全然しないので、早めに打ち解けたいと思ってガンガン話し掛けていたら、逆に「気をつかいすぎ」と後で言われました(笑)。
石橋 この現場は他にないぐらいアットホームでした。ホッコリする空気を作ってもらえて、でも緊張感もあって、すごくいい環境でした。

――役者として、この作品を通じた収穫も大きかったのでは?
中山 冴島雷牙として演じさせていただき、またより多くの方から、「雷牙」と街で声を掛けられることも増えました。僕が子どもの頃は夜9時ぐらいには起きていられなかったんですが、深夜までがんばって観てくれている子もいるみたいで、「観てます」「カッコイイです」と言ってもらえて。すごく嬉しいです。
水石 僕はカメラの前で演技をするのも初めてで、引き出しが増えました。ひとりのキャラクターをこんなに長く演じることもなかなかないし、何人もの監督さんからご指導を受けたのは貴重な経験になりました。
石橋 私をよく知っている人には「マユリは菜津美っぽくない」と言われて、女優として嬉しいです。母には「あなたが不機嫌なときはあの顔」と言われますけど(笑)。いろいろなゲストの方とお仕事させていただいて、役にどう入っていくかは人によって違うと感じました。監督によっても雰囲気がガラッと変わって、演技への適応力が付いたと思います。
中山 毎回、別の作品を撮っているような新鮮さもありました。『牙狼』の魅力は、僕らより観てくださる方のほうが、より深く感じていると思います。いつか皆さんと一緒に『牙狼』の話をしてみたいですね。
(文:斉藤貴志/撮り下ろし写真:片山よしお)

牙狼<GARO>−魔戒ノ花―

【Blu-ray/DVD-BOX全2巻】
BOX1:2014年12月2日発売
BOX2:2015年2月3日発売 
Blu-ray:各¥24,000(本体)+税
    各BOX 本編 約288分(全25話収録)
DVD-BOX:各¥20,000(本体)+税
     各BOX 本編 約288分(全25話収録)
出演:中山麻聖 水石亜飛夢 石橋菜津美 螢雪次朗 護あさな ほか
【特設サイト】(外部サイト)
(C)2014 雨宮慶太/東北新社

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