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ORICON NEWS
SUPER JUNIOR-K.R.Y.『思い出の地・武道館でメンバー号泣のツアーファイナルをレポート!』
初シングルがデイリー1位で、歓喜の声が……
青い光が照らすなか、ステージ上段からゆっくりとキュヒョン、リョウク、イェソンの3人が登場し、バラードに変貌を遂げた『SORRY, SORRY-ANSWER-』を熱唱。声色の異なる各自の伸びやかな歌声が場内に響き渡り、観客は一瞬で彼らの世界に引き込まれていく。そして、バラードから一変し、生バンドのリズムが心地よい「H.I.T」では力強い歌声を披露。1人ずつ歌い紡いでいくと、そのたびに大きな歓声が沸き起こる。さらにSUPER JUNIORがファンへの想いを綴った楽曲「FROM U」のイントロが流れると、再び割れんばかりの歓声がメンバーに注がれ、早くも一体化。EXILEの「Believe」を韓国語で、続けて1月23日にリリースされたシングル「Promise You」のカップリング曲にもなっている一青窈の「ハナミズキ」を水面に滴が落ちる幻想的な映像とリンクさせながら、しっとりと歌い上げた。
ステージがN.Y、ブロードウェイを彷彿とさせるセット、レトロなジャケット衣装に変わり(イェソンは帽子にメガネ姿に)、「The Night Chicago Died」、「僕たちが準備してきたステージはこれだけではありません。みなさんがよく知っている曲を一緒に歌ってください」(イェソン)と「LA LALA LOVE SONG」(久保田利伸のカバー)を男女ダンサーたちを加え、ミュージカル風に展開。
ソロコーナーでも、彼らの意気込み、それぞれの個性が感じられ、トップバッターを飾ったキュヒョンは、彼が中学生時代にはまっていたというアニメ『スレイヤーズTRY』のエンディングテーマ「somewhere」を「15年も経って、ステージでまさか歌えるなんて、人生なんてわからないもんだな〜」と感慨深い気持ちに浸りながら熱唱。またリョウクは、ブレザーの制服姿で登場し、ジャスティン・ビーバーの「Baby」をダンサーたちと無邪気にパフォーマンス。そして、ソロの最後を飾ったイェソンは「僕が歌手になりたいと思ったきっかけとなった曲を聴いてください」と、韓国アーティストTHE ONEのバラード「I Do」を情感たっぷりに披露。各自が異なる嗜好、高い歌唱力をしっかりと見せつけた。
しかし、本当の意味での感動はアンコールで訪れた。「みなさん、昨日すごいことがありましたね?」とリョウクがキュヒョンに振ると「SUPER JUNIOR-K.R.Y.の初シングルがリリースされて、オリコンランキングで2位になりました!(大歓声)そして、今日……ついに1位になりました!」と発表し、さらなる歓喜の声が会場中に響き渡った。「やっと自分の役割を果たせたような気がします」とイェソンは「実は精神的にプレッシャーを感じていた」と心の内を明かし、さらに「SUPER JUNIORではなく、SUPER JUNIOR-K.R.Y.として成果を上げられたことがうれしいし、とっても幸せです」とファンに感謝の意を示した。そして、「みなさんと僕たち3人の物語を込めた歌です」(リョウク)、「一緒に歌ってください」(キュヒョン)と記念すべき1stシングル「Promise You」を全員で合唱。両者の間に温かな空気が流れた。
ファンからのサプライズにメンバー号泣!
最後の挨拶をし、ステージを後にしようとする3人に、サプライズ演出が。会場が暗転すると、ファンからの投稿写真約60枚が組みこまれた「Promise You」のスペシャル映像が突如スクリーンに流れ出し、観客は大合唱。思いもよらなかったファン、スタッフからのプレゼントに、メンバーは感動のあまり言葉を失い、その場に立ちすくむ。硬直状態になりながら、ただただじっと映像を見つめるイェソンとリョウク。時折振り返り、この瞬間を噛みしめるように、客席をぐるりと見渡すキュヒョン。すべてを見終わり、いざ想いを告げようとするも、言葉に詰まり何も言えなくなる。リョウクもあふれる涙を必死にこらえながら「こんな素敵なサプライズがあるとは、思ってもみませんでした。本当にありがとうございます。みなさんは僕に信頼をくださいました」と言い、キュヒョンが肩を貸し、リョウクは号泣。「実はSUPER JUNIOR-K.R.Y.というユニットは短い期間だけ活動する予定でした。初めてのコンサートを東京でしたときも、1回限りのつもりでした。でも、日本のファンのみなさんが、今日という日を作ってくれました。僕たちがステージで歌えるようにしてくださって、本当にありがとうございます」と1万2千人に向けて、大きく深く一礼した。そして、最後に「これからもいい姿、いい曲をみなさんにプレゼントしたいと思います。至らない僕たち3人のコンサートにみなさん来てくださってありがとうございました!また会える日を約束します!」とイェソンが締めくくり、ファンとの再会を誓い、3人は笑顔で大きく手を振りながらステージをあとにした。SUPER JUNIOR-K.R.Y.が繰り広げた歌の旅は、とてつもない大きな感動に包まれながら、ひとつの終着点にたどり着いたのだった。
(文:星野彩乃)
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