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2019-08-27

『劇場版コード・ブルー』がAmazon Prime Videoで配信、10年の集大成をより深く楽しむ

『劇場版コード・ブルー』がAmazon Prime Videoで配信、10年の集大成をより深く楽しむ

 ドクターヘリに携わる医療関係者の奮闘を描いたドラマ『コード・ブルー』シリーズ(フジテレビ系)。ドラマのその後を描いた『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』も、2018年に大ヒットを果たした。そんな劇場版が、8月27日からAmazon Prime Videoで配信スタートする。医療ドラマでありながら青春群像劇でもある同作は、多彩な魅力が満載で、何度観ても楽しめる作品。より深く味わうために、あらためてシリーズ10年の歴史を振り返る。

シリーズすべて高視聴率、リアルにこだわった医療シーンと人間ドラマの妙

 『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』は、08年7月クールにフジテレビ系の『木曜劇場』で放送された医療ドラマ。メインとなったのは、フェロー(フライトドクター候補生)である藍沢耕作(山下智久)、白石恵(新垣結衣)、緋山美帆子(戸田恵梨香)、藤川一男(浅利陽介)と、フライトナース・冴島はるか(比嘉愛未)の5人。ドクターヘリが飛び立つダイナミックな映像や、テンポの早い展開、リアルにこだわった救命シーンの描写のほか、彼らの葛藤や成長、家庭事情、友情、恋愛模様などが描かれた医療&青春群像劇だ。

 1stシーズンの平均視聴率は15.7%(ビデオリサーチ調べ)と好調、大きな話題に。ドラマの医療監修を務める日本医科大学救急医学教授・松本尚氏によれば、「ドクターヘリの認知度が高まり、救命医の志望者が増えた」(17年ORICON NEWSインタビューより)というほど、人気はもちろん社会的な意義も高い作品だった。

 その後、10年1月から2ndシーズンが放送され、平均視聴率は16.6%。17年の3rdシーズンは“月9ドラマ”枠で放送され、平均14.6%、最高視聴率16.4%を記録。2作が制作されたSPドラマも、それぞれ好調だった。

『劇場版コード・ブルー –ドクターヘリ緊急救命–』
藍沢、白石、緋山…フェローたちの葛藤と成長の10年を振り返る

 1stシーズンから劇場版公開まで、実に10年の長きにわたる『コード・ブルー』シリーズ。ここでは、 あらためてその物語をキャラクターごとに振り返ってみよう。

 山下智久演じる藍沢は、子どもの頃に両親が離婚し、祖母に育てられた29歳。医師として自分の腕を磨くことに貪欲な野心家だった。感情表現に乏しく、患者に対してもぶっきらぼうだった藍沢だが、 その冷静さと確かな技術は高い評価を得ていた。だが、爆発事故現場で指導医である黒田(柳葉敏郎) の右腕切断に踏み切ったことで変化が。藍沢は「指導医の外科医人生を奪ってしまった」と悩み、患者の人生を変えてしまうことへの心の痛みを感じるようになる。家族の問題をも消化しながら、やがて藍沢は脳外科医のエースとなるが、再び救命に戻り、若きフェローたちを指導。その後、トロント医科大学で臨床医となることを決意。

 白石(新垣結衣)は温厚で生真面目。医療の知識に富むが内向的な性格で、著名な循環器内科の教授を父に持つ。臨床をおろそかにしていると父を憎んでいたが、実は父が末期の肺がんであったことが発覚し、理解を示すように。優等生ながら、フェロー就任当初は現場で何もできなかったり、黒田の右腕切断の責任を感じて悩むこともあったが、徐々に強く成長。葛藤しながらも自分らしい救命を見つけていく。性格が水と油の緋山とは相いれなかったが、今では同居する仲に。

 緋山(戸田恵梨香)は強気の自信家。競争心が強く、しっかり芯が通った女性だった。だが、列車事故現場の救助作業中にケガを負ったことで、後遺症に苦しみ、再度手術を行うなど健康面での不安も抱えた。さらには医療訴訟にも巻き込まれ、たとえ熱意を持って患者と向き合っても、必ずしも患者を幸せにできるとは限らないことを知る。周囲の支えでそんな葛藤を克服しながら、医師として成長。3rdシーズンで患者の緒方(丸山智己)と出会い、現在も交際中だ。

 冴島(比嘉愛未)は気が強く、はっきり物を言うフライトナース。当初はフェローたちへの当たりもキツかったが、だんだんとお互いを認める。2ndシーズンでは恋人を病で亡くし、それを支えた藤川と恋愛関係に。後に妊娠するが子どもを流産。これらのショックで大切な人を失うことへの恐怖を抱くが、これを癒やしたのも藤川だった。

 藤川(浅利陽介)はお調子者で明るい半面、臆病で見栄っ張り。医療技術も他フェローに劣っていたが、徐々に力をつけていく。地下鉄崩落事故で少年をかばい、瓦礫に下半身を挟まれる二次災害に遭うが藍沢の手によって救われ救命に復帰。冴島の尻に敷かれながらも交際はうまく続いている。


「自分の人生とリンク」、山下智久らキャストに与えた影響も大きく

 同シリーズは、山下らキャストたちにとっても大きな存在となっている。

 23歳のときに初めて藍沢を演じた山下は、「1stシーズンの頃は若気の至りで、無駄に尖っていました。藍沢と同じように、自分の腕を磨きたいっていう思いが前面に出て周りが見えていなかった」と告白。「2ndのときもまだ大人になりきれず、自分の人生と作品がリンクしていた。そこから7年経っていろんな経験をして、僕自身も人のことを知りたいなって思うようになった。『誰かのために医者を、今をやっているんだ』というセリフがありますが、僕も自分のためというよりその先のために、誰かにいい影響を与えたいという思いで今仕事をしているので、いい意味でそれを役に反映できました」とシリーズを振り返る。

 「私にとっては“学校”のような作品」とは新垣。「同じスタッフさん、キャストに囲んでもらっているなかで改めて学び直すことができました」と語る。戸田は、「それぞれの変化や成長を見て感じ取ることができる作品はなかなかないです。私にとって『コード・ブルー』は原点の場所です」と断言している。

 比嘉は「たくさんつらい思いもしたし苦しかったけれど、幸せな瞬間もあった。ずっと忘れたくないし忘れない、自分の中での宝物になった作品」と感慨深げ。また浅利は「僕にとっては“骨”です。『コード・ブルー』でドラマ作りの大変さも学びました。役者をやっていく上で技術的にも気持ち的な面でも支えになった」と語っている。


劇場版は「空」と「海」で史上最悪の事故、再びそろった5人の運命は?

 そんな人気シリーズが、18年には劇場版を公開。興行収入は最終的に93億となり、同年公開の邦画で1位、歴代の実写邦画でも5位という大ヒットを記録した。

 本作の物語は、成田空港の緊急着陸事故からスタートする。ドクターヘリで現場に向かう白石たちだったが、現場の患者にはすでに何者かが処置を施した痕跡があった。いぶかる白石たちの前に姿を表したのは、偶然その飛行機に乗り合わせていた藍沢。脳外科医として働くカナダの大学から帰国したのだ。

 再びそろった5人の同期。同時多発的に運ばれてくる患者と向き合うなか、東京湾・海ほたるに巨大フェリーが衝突するという未曾有の事故が起こってしまう。駆けつけた藍沢たちだが、ここでとあるアクシデントが…!?

 壮大なスケール、息つく暇もない展開、そして感動のラスト──。登場人物たちの“ある関係”に答えが出るほか、3rdシーズンから参加した新たなフェロー・名取(有岡大貴)、灰谷(成田凌)、横峯(新木優子)、雪村(馬場ふみか)らの成長や家庭問題も描かれ、人間ドラマとしても秀逸な仕上がりとなっている。

 10年のシリーズの集大成となる劇場版。劇場で観た人も、見逃してしまった人も、大迫力で展開されるこの重厚な医療&青春群像劇を、あらためてじっくりと味わってもらいたい。

(文:衣輪晋一)

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