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マーク・チャオ Special Interview 話題の新鋭台湾スターをピックアップ! おだやかな性格だけど…衝動的な一面を引き出された
本来ならば絶対できない無理難題も自然にやる
マークそれほどではないです(笑)。幼い頃からテレビゲームが大好きで、兄と一緒に日本のゲームをやっていたので少しわかるようになりました。『ファイナル・ファンタジー』や『ドラゴンクエスト』『鉄拳』……、もう本当にいろんなゲームをやっていました。
――アクションゲームも好きなんですよね。ちょっとこじつけかもしれませんが、アクション映画に出るときはうれしいという感情はありましたか?
マーク(笑)ゲームは楽しかったけど、やるのはやっぱり大変ですね。
――ツァイ・ユエシュン監督からは突然、無理難題をいわれることもあったそうですが。
マークとにかくたくさん無理なリクエストをされました。印象に残ったのは、相棒役のホァン・ボーさんを背負って台湾の高級デパートの8階から降りるシーンで、かなり時間をかけて、二晩くらいで撮影しました。自分が降りていくと同時にカメラも追ってくるのでとにかくタイミングを合わせるのが大変でした。撮影当時は冬で、台湾の冬は日本に比べて暖かいとはいえやっぱり寒くて、雨も降ってきて服は濡れるし、ホァン・ボーさんは重いし、トイレにも行けないし(笑)、大変でしたね。
――これまでアクション経験のないマークさんがアクションに挑むときの心境というのはどういうものですか?
マークやはり役になりきるということですね。本来ならば絶対できない不可能なことでも、役の中の人物がやると思えば自然とできるものなんですよね。
――監督に引き出された自分の魅力はどういうところだと思いますか?
マークそれはたくさんあります。僕は普段はおだやかな性格で、本を読んだりゲームをしたりっていうインドア派で、ときどきバスケをするくらい。でも、こんな僕でもインションという役を演じることで、衝動的な部分を引き出されたと思いますね。自分でも知らなかった一面です。
怖いけどやらざるを得なくって……(笑)
マーク他人との距離の取り方でしょうか。僕はわりと距離を置くタイプなんですね。インションにもそういう部分に共感が持てたので、キャラクターに近づけた部分はあったと思います。
――もしインションみたいに事件に巻き込まれたら、どこまでがんばれると思いますか?
マーク(笑)ガールフレンドか家族か、誰を救うかでも違ってきますよね。でも、確かに俳優は役に影響を受けることは多いんです。今回の撮影中も、銀行でお金をおろしているときに、もしここで強盗があらわれたらどうする、どういうふうにやっつけるかってことをついつい考えてしまいましたね(笑)。
――映画のなかでアドリブのシーンはありますか?
マーク監督の脚本は緻密に書かれているんです。人間性をどうやって引き出すか、監督の伝えたい精神、張り巡らされた陰謀などを脚本から読み取ることができます。でも、実際の現場では脚本がすべてではなくて、アドリブのほうがいいところはアドリブを採用していました。役者同士の化学反応で出てきたものは大切にしてくれます。
――映画撮影中の印象に残っている出来事は?
マーク監督とホァン・ボーさんと僕の3人で、高雄の地下鉄の駅で脚本について討論したことがあります。3時間くらい討論していたので、通りがかった方には、何事かと不思議に思われていたかもしれないですね(笑)。それから、監督はもともと役者をしていて、アクションスターになりたかったみたいなんですよ。だから監督は、自分の夢を僕に託していたところもあると思うんですね。それでなのかわからないけれど、爆破シーンなんかがあると、自分が実際にやってみて、それで僕やホァン・ボーさんに「できるよね」って言うんです。僕らは怖いけど、監督が実際に体験してから言うので、もうやらざるを得なくって……(笑)。
――アクションシーンも見どころですが、これから映画を観る日本のファンにメッセージをお願いします。
マーク大好きな日本にまたこうして帰ってきました。ひさしぶりの日本なので、トンコツラーメンを食べたり原宿に買い物にも行きたいと思っています!そしてファンの皆さんを長らくお待たせしてしまいましたが、こうして作品とともに来日できたことがとてもうれしいです。ドラマを観て僕を好きになってくれた方もいらっしゃると思うのですが、今回の映画版は破格の製作費を投じて作られた大作なので、ファンの方にも新鮮な部分があると思います。初めてご覧になる人にも楽しんでもらえたらうれしいです。
(文:西森路代/撮り下ろし写真:逢坂 聡)
⇒動画インタビュー【マーク・チャオ コメント動画】
⇒動画インタビュー【DEAN FUJIOKA 動画インタビュー】
映画情報
台湾の大都市、ハーバー・シティ。南署特捜課の新米刑事ウー・インション(呉英雄)は、正義感は強いが、向う見ずな行動で上司の頭を悩ませる存在だ。今日も、強奪された現金輸送車を追って市内をめちゃくちゃにし、犯人を逮捕したものの停職を言い渡されてしまう。一方、犯罪組織・三連会の構成員シュー・ダーフー(徐達夫)は、極道暮らしから足を洗い、恋人と幸せに暮らすことを夢見ていた。ダーフーは手元にある組織の金を利用してダイヤモンドの密売で一攫千金をもくろむ。だが、取引現場が武装集団に襲われ、取引は失敗してしまう。ある殺人事件を追って現場にやってきたインションもまた、武装集団の攻撃に遭い、ダーフーと共に命からがら脱出するのだった。
実は、取引に使われたアタッシュケースには、秘密裏に開発された大量破壊兵器の謎が隠されていた。インションは事件の真相を探るため、ダーフーと行動を共にすることにする。そんな中、情報局(SIS)がケース回収に動き出し、インションは情報局から追われる身となってしまう。その一方で、破壊兵器を手にした謎の組織は、ある計画の準備を着々と進めていた…。
ダーフーを追う三連会の殺し屋、インションをマークする情報局、そして事件の鍵を握る美女ファン・ニンの出現…深まる謎と危険が渦巻く中で、インションはついに、事件の裏にハーバー・シティ爆破計画があることを突き止める…。計画を阻止すべく奔走するインションとダーフー、二人の運命は…!?
監督:ツァイ・ユエシュン
出演:マーク・チャオ ホァン・ボー Angelababy DEAN FUJIOKA
【予告編】 【OFFICIAL SITE】 【公式facebook】
2012年9月8日(土)より全国ロードショー
(C)2012 Hero Pictures Corporation Limited. ALL RIGHTS RESERVED.
関連リンク
・撮り下ろしフォトギャラリー
・マーク・チャオ動画コメント
・DEAN FUJIOKA動画インタビュー
・予告映像をCHECK!!
・映画公式サイト