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(更新: ORICON NEWS

野村萬斎 「己を知り、異文化の刺激を“自分ごと”に変換する」

やりたいことを貫くため、ブレない信念を持つ

「織田信長、豊臣秀吉という天下人の前で花を披露する専好は、“おじけづかない人”ですよね。そのプレッシャーを逆に楽しむエネルギーを持ちうる人間なのではないでしょうか。恐れを知らない子どもたちという言葉がありますが、おじけづかないというのは、一種の少年の心の現れです」

「私は、20代後半にイギリスに留学して、そこで自分のこと、日本のこと、狂言のこと、これからどうしたいか、どうあるべきかを考えた時期がありました。50代になって、その当時書いたこと読み返してみて気づいたんですが、今もその当時と考えていることがまったくブレていない。考えを変えたいと思うこともなかった。もしかすると成長していないだけなのかもしれませんが(笑)。ブレないことは信念を持っているということ。信念があったうえで冒険する少年的なエネルギーがあれば、ちゃんと思いは通じると私も信じています」
「専好は信長の前で挑戦的かつ大がかりな作品を披露します。そこで、あの時代を知っている人だったら「これは首が飛ぶわ」と思うようなハプニングが起こる。でも、彼はその失敗よりも松(作品)をもって、大きな力のある人に対抗できるエネルギーを出すんだという意識でいる。ものおじせずに、エネルギーを同じように使おうとしないといけない。弱みや、ブレがあると思い切れないので、自分に確信や信念を持って物事に立ち向かおうとする。世の男性の方々も、そんな挑戦する気持ちを大事にしてほしいですね」

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