夏風が攫った 僕らの産声を
あの空から降り注ぐ大量の花火は
光を纏う花弁のようで美しく
そこから見るこの地平はどれほど綺麗か?
僕にはきっと何一つ分かりはしないけど
きっと
きっと
取るに足らない日常に縋り付くのは
この物語に終わりがあると知ってるから
手の中に隠し持ったその本音を
書き出すにはまだ少し時間が要るな
あぁ多分僕たちはそうやって
叶わないものばかりに恋する
ほら僕の手を握って
思考回路すら断ち切って
あの朝焼け色の光のように
空を舞ってみようじゃないか
夏風が攫った
僕らの産声を
取り戻す時間だ
もう泣かなくていいよ
もう泣かなくていいよ
「この暑さももう少しで終わりだね」ってさ
なんだかんだ寂しそうに君が言うから
憎めないななんてちょっと思ったりして
過ぎ去ってく夏の風に身を委ねてみる
夕立が去っていくように
攫ってよ心ごと
そうやってまた1人で背負い込まないでよ
口を開けば溢れ出すのに
目を合わせれば届きそうなのに
永遠を願えば苦しいなんて
分かってたでしょ?
だったらさ
ちゃんと手を握って
逸れないでよって言わなくちゃ
あの朝焼け色に言葉を染め
君に全部あげるから
夏風に残した
僕らの後悔を
取り戻す時間だ
もう泣かなくていいの?
もう泣かなくていいよ
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