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「寅さん、取りましたよ」浅丘ルリ子、芸能生活56年目で『旭日小綬章』受章

 女優の浅丘ルリ子(70)が、文化・芸能で顕著な功績をあげた者に授与される勲章『旭日小綬章』を受章し16日、都内で記者会見を行った。1955年に日活映画『緑はるかに』で銀幕デビューした浅丘は、芸能生活56年の幅広い活動が認められての受章に「真面目にコツコツやってきたことが認められたのかな。大変うれしゅう思います」と感激の面持ち。また自ら“転機”だという映画『男はつらいよ』シリーズで共演した故・渥美清さんに向けても喜びを伝え、「寅さん、取りましたよ。と言いたい。寅さんに会いたいです」と思いの丈を口にした。

『旭日小綬章』を受章し会見を行った浅丘ルリ子 (C)ORICON DD inc. 

『旭日小綬章』を受章し会見を行った浅丘ルリ子 (C)ORICON DD inc. 

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 受章の連絡を受け「亡くなりました両親と姉に『ありがとね』と申しました」と報告した浅丘は、三流クラブ歌手・リリーを演じ、マドンナとしてシリーズ最多となる4回の出演を果たした『男はつらいよ』シリーズで肩を並べた渥美さんを思い「渥美さんのような素晴らしい人は、世界であの人しかいない。誰にも真似できない人」と故人を称えた。

 同勲章は当初、春先での発表が予定されていたが、東日本大震災の影響で延期に。そのため、5月21日に逝去した60年来の友人・長門裕之さんへの報告は間に合わなかった。弟の津川雅彦とともに長門さんの自宅へすぐさま駆けつけたという浅丘は「私の愚痴からなんやらを言っていたら私より早く逝ってしまった。もうちょっと(発表が)早かったら、一緒に喜べたのに」と言葉を詰まらせながら「親しくしてきた人がいなくなってしまうのは残念。生まれてきたものだからしょうがないと思いますが…残念です」と早過ぎる死を悼んだ。

 「56年間のうち、休んだのは39度6分の熱が出た1日だけ。仕事だけは真面目にやってきて、周りの誰にも迷惑をかけてこなかった」と自負する浅丘は、56年の歩みを「長いような短いような時間」とし「みなさんのおかげで、ここまで来ることができました」と感謝。これまでに仕事を辞めたかったことは「一度もない。これしか私にはありませんから」と胸を張り、今後も「一つひとつ一生懸命にやらせていただきます。女優は私の“生きがい”。それしかないなぁ」と笑顔をこぼした。

 浅丘はこれまでに『第6回ゴールデンアロー大賞』(1968)、『キネマ旬報主演女優賞』(1975)など9個の賞を受賞し、今回が記念すべき10個目の受章となった。

提供元:career

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