俳優の市原隼人が2日、東京・東宝スタジオで主演映画『DOG×POLICEドッグポリス 純白の絆』(七高剛監督、10月1日公開)のクランクアップ報告会見に出席した。犬との本格的な共演が初めてだった市原は、共演した犬のシロからいかに“役者”として影響を受けたかについて熱く語った。「本当にシロは優しくて」とベタ褒めの市原に、上官役の俳優・時任三郎が「惚れた?」と突っ込むと、「惚れました。愛人みたい」と笑顔で答え、撮影終了から約2週間ぶりとなるシロとの再会を喜んだ。
同作は、今まで描かれたことのない警備犬にスポットを当て、担当警察官との絆と活躍を描く物語。警備犬は、事後の捜査を行う警察犬とは違い、犯罪を未然に防ぐ役目を与えられた警視庁警備局に所属し、災害が起こった際は被災者の捜索・救助活動を行う。
シロは、劇中ではジャーマン・シェパードのアルビノ(劣性遺伝)のオスという設定だが、実際はホワイト・スイス・シェパードで、役名と同じ名前の1歳のメス。今年1月から同作のために一緒に遊んだり、散歩したりしながら絆を深めてきた。「撮影中も(ほかの俳優たちとではなく)シロとばかり、一緒にいました」と、すっかり情が移ってしまったよう。会見後には、特設ドッグランで、絆を深めるために行っていた“親和”の実演も披露し、その仲の良さを見せつけた。
市原がシロとの共演から学んだことは「犬は嘘つけない。表現者の原点はこれだと思った」。同作の撮影が始まってまもなく、東日本震災が発生したこともあり、「撮影が中断している間に、いろいろ考えることがあって。大事なことは自分の仕事にプライドを持つことだとしたら、自分は表現者であり、役者であり、そんな自分の仕事は観客を楽しませることだ。いままでの何倍もの気持ちを込めて、現場に立っていました。何十回も同じテイクを繰り返すこともあったけれど、犬に救われました」と思いを噛み締めながら話していた。
会見にはほかに、戸田恵梨香、村上淳、カンニング竹山、阿部進之介、七高監督、原作者の小森陽一氏、佐藤貴博プロデューサーが同席。市原とシロのコンビとは対照的に、戸田のバディ犬・ブランドは「体重が40キロくらいある大きな犬で、一度、漫画みたいに引きずられてしまったことがあった」という。幸いにもけがをしなかったからこそ、笑い話にできるエピソードだが、戸田は「ブランドは飼い主の鈴木さんのことが恋しくて、撮影中もずっと探していて、全く私のことを見てくれなかったし、言うことを聞いてくれなくて、遊ばれている感じでした」と話し、ほろ苦い経験もしていたようだ。
ロケ地の変更を余儀なくされるなど、震災の影響を少なからず受けながらも、無事撮影が終了したことに、七高監督は「この娯楽作は震災の被災者の方々、元気をなくした日本のみなさんに勇気を与える作品になったと思います。期待していてください」と力強く語っていた。
◆映画ニュース 最新情報|インタビュー
同作は、今まで描かれたことのない警備犬にスポットを当て、担当警察官との絆と活躍を描く物語。警備犬は、事後の捜査を行う警察犬とは違い、犯罪を未然に防ぐ役目を与えられた警視庁警備局に所属し、災害が起こった際は被災者の捜索・救助活動を行う。
シロは、劇中ではジャーマン・シェパードのアルビノ(劣性遺伝)のオスという設定だが、実際はホワイト・スイス・シェパードで、役名と同じ名前の1歳のメス。今年1月から同作のために一緒に遊んだり、散歩したりしながら絆を深めてきた。「撮影中も(ほかの俳優たちとではなく)シロとばかり、一緒にいました」と、すっかり情が移ってしまったよう。会見後には、特設ドッグランで、絆を深めるために行っていた“親和”の実演も披露し、その仲の良さを見せつけた。
市原がシロとの共演から学んだことは「犬は嘘つけない。表現者の原点はこれだと思った」。同作の撮影が始まってまもなく、東日本震災が発生したこともあり、「撮影が中断している間に、いろいろ考えることがあって。大事なことは自分の仕事にプライドを持つことだとしたら、自分は表現者であり、役者であり、そんな自分の仕事は観客を楽しませることだ。いままでの何倍もの気持ちを込めて、現場に立っていました。何十回も同じテイクを繰り返すこともあったけれど、犬に救われました」と思いを噛み締めながら話していた。
会見にはほかに、戸田恵梨香、村上淳、カンニング竹山、阿部進之介、七高監督、原作者の小森陽一氏、佐藤貴博プロデューサーが同席。市原とシロのコンビとは対照的に、戸田のバディ犬・ブランドは「体重が40キロくらいある大きな犬で、一度、漫画みたいに引きずられてしまったことがあった」という。幸いにもけがをしなかったからこそ、笑い話にできるエピソードだが、戸田は「ブランドは飼い主の鈴木さんのことが恋しくて、撮影中もずっと探していて、全く私のことを見てくれなかったし、言うことを聞いてくれなくて、遊ばれている感じでした」と話し、ほろ苦い経験もしていたようだ。
ロケ地の変更を余儀なくされるなど、震災の影響を少なからず受けながらも、無事撮影が終了したことに、七高監督は「この娯楽作は震災の被災者の方々、元気をなくした日本のみなさんに勇気を与える作品になったと思います。期待していてください」と力強く語っていた。
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2011/06/02