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市原隼人&戸田恵梨香…『DOG×POLICE』を「希望がもてる映画に」

 映画『DOG×POLICE』(七高剛監督、10月1日公開)に主演する市原隼人と女優の戸田恵梨香がこのほど、ロケ地の神戸市内でORICON STYLEの取材に応じた。今まで描かれたことのなかった警備犬にスポットを当て、担当警察官との絆と活躍を描く物語。撮影中に東日本大震災に遭遇し、市原は「希望がもてる映画に絶対したい」といつにもまして熱く語った。

神戸フィルムオフィスの撮影協力を受け、クライマックスシーンなどが神戸市内を中心に撮影された 

神戸フィルムオフィスの撮影協力を受け、クライマックスシーンなどが神戸市内を中心に撮影された 

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【写真】爆弾処理シーンなどの撮影が行われた神戸ロケの模様

 警備犬とは、犬の持っている瞬発力・警戒力、人間の約5000倍といわれる嗅覚を生かして、VIPなどの警衛警護、テロ等に対する警戒警備、立てこもり事案などの凶悪犯人制圧をはじめ、災害が起こった際は被災者の捜索・救助活動を行うという、事後の捜査を行う警察犬とは違って、犯罪を未然に防ぐ役目を与えられた警視庁警備局所属の犬である。

 3月11日に発生した東日本大震災でも被災地へ向かい、救援活動を行った。戸田は「図らずも警備犬の存在、その活躍ぶりを多くの方が知ることとなりました。この映画では警備犬とハンドラー(警備犬を訓練指揮する警察官)の仕事についてさらに深く描いているので、彼らの日々の努力や情熱、葛藤を知っていただき、もっと理解と支持が広がってくれたらいいと思います」とある種の使命感さえ感じながら現場に立つ。

◆尻尾振って駆け寄ってくる“シロ”に「すごく癒されています」…市原隼人

 市原扮する早川勇作は、刑事を目指すも、意に反して「装備第四係」へ配属される。しかし、警備犬が創設されて30年、災害救助に出たことはあるが、警備出動は一度もなく、勇作は仕事への意欲を失う。しかし、劣性遺伝でアルビノ(先天性白皮症)として生まれ、警備犬への道を閉ざされた「シロ」と出会い、勇作は大きな情熱と愛情でシロを優秀な警備犬へと育成しようと決意する。

 「勇作は観客の目線にいちばん近い登場人物。もともと犬のことも好きではなかったし、警備犬のハンドラーの仕事も希望して就いたわけではない。思いどおりにはならない社会の中で、どうやって自分の力を発揮して、周囲にも認められていくかということも描いている。人として、男として、自分のためだけでなく、守るべき誰かのために強くなれる、バディの犬と一緒ならもっと強くなれる。『装備第四係』の仲間と、最初はうまく合わないけれど、徐々に目指しているもののベクトルが合ってきて、お互いに影響され、いいライバル関係が生まれていく展開も面白いと思います」

 とりわけ市原がクランクイン前から重要視していたのが、“シロ”とのコミュニケーション。撮影が始まってからも市原は“シロ”と暇さえあればじゃれて遊び相手をし、強い信頼関係で結ばれていった。「犬は本当にピュアでかわいい。真っすぐでひたむきで、僕らの方が引っ張られている感じ。最近は『シロ』と言っただけで、尻尾振って駆け寄ってくるんですよ。すごく癒されています」と目を細める。その絆の深さは、映画の中に如実に現れることだろう。

◆犬との共演「難しい」 めげない強い女性を体現…戸田恵梨香

 戸田扮する水野夏希は、勇作とは対照的にハンドラーという仕事に強い信念と誇りを持っている。勇作の教育係として教える役回りだが、戸田自身は大きな葛藤と戦っていた。

 「夏希が抱えている葛藤にも通じることですが、女性の体力的なハンデは否めない。意志が伝わらず、私の力だけでは相棒の警備犬ブランド(ジャーマンシェパード)を抑えきれないこともありました。犬と気持ちがちゃんと通じていれば、体力的なハンデもうまく乗り越えることができるのですが、そこに至るまでには時間が必要ですし、実際の訓練士のように常に犬と行動をともにすることもできない事情の中では、かなり難しい」と苦労を打ち明ける。

 それでも、対象物を追いかけて猛ダッシュする犬を追いかけるシーンの撮影では、「OK」が出るまで、戸田も猛ダッシュを繰り返した。「その日は、後で猛烈な筋肉痛に襲われましたけど」と事もなげに話す。「犬に負けないほど真っすぐで、強い信念とどんなことがあってもめげない強さを持っている女性」。そんな夏希の姿の中に、ひと回り大きく成長した女優・戸田恵梨香を見ることもできそうだ。

(C)2011「DOG×POLICE」FILM PARTNERS 

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関連写真

  • 神戸フィルムオフィスの撮影協力を受け、クライマックスシーンなどが神戸市内を中心に撮影された 
  • 主人公・早川勇作役の市原隼人 
  • 自分に厳しく、強い使命感を持つ聡明な女性・水野夏希役の戸田恵梨香 
  • 向井寛係長(時任三郎)を筆頭に警視庁警備部装備第四係が事件現場に到着するシーン 
  • 神戸フィルムオフィスの撮影協力を受けて、爆弾を処理するシーンの撮影も敢行。ドーンという爆破音とともに迫力あるシーンが無事撮影された 

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