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カンヌで三池監督&瑛太が会見 日本独特の奥行き感を3Dで

■映画『一命』予告編

 南仏で開催中の『第64回カンヌ国際映画祭』最高賞パルム・ドールを競うコンペティション部門に、3D時代劇『一命』を出品する三池崇史監督と主演の俳優・瑛太が現地時間19日昼、映画祭会場で記者会見に臨んだ。コンペ部門初の3D作品として注目される同作。三池監督は「私自身、初めての3D映画の撮影でしたが、日本独特の狭い空間にある奥行きを3Dの技術を使い、撮影したいと思いました」と語った。

『第64回カンヌ国際映画祭』で、映画『一命』の会見を行った三池崇史監督(左)と瑛太 (C)Kazuko Wakayama 

『第64回カンヌ国際映画祭』で、映画『一命』の会見を行った三池崇史監督(左)と瑛太 (C)Kazuko Wakayama 

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 同作は貧しくとも、愛する人と共に生きることを願い、武家社会に立ち向かった二人の侍の生き様を描く物語。1958年に発表された作家・滝口康彦の『異聞浪人記』が原作で、1962年に小林正樹監督、仲代達矢主演で映画化(タイトルは『切腹』)され、翌年の同映画祭で審査委員特別賞を受賞している。

 今回の作品について三池監督は「市川海老蔵さんと瑛太さんを主演に迎え、海老蔵さんの“形(かた)”で作る演技と、瑛太さんの“感情の揺れ”が生む演技の出会いがありました。それは私が持っていないものでした」とアピールした。

 瑛太は「俳優として、日本人として、このような場に参加できたことを光栄に思います」と喜びをかみしめ、「家族を守るために自分の命を懸けた男を演じ、人は家族のためにどこまでできるのか、僕自身考えさせられました」と話した。三池監督との初仕事については「どんなのものが出せるのか、といつも問われている気がして、緊張の連続でした」と振り返った。

 プロデューサーのジェレミー・トーマス氏は「映画は日本人の礼節や威厳を描いており、時代設定は江戸時代ですが、現代にも通じる精神のあり方を描いています。世界の人にとっても、人としての誇りを失わないという生き方が、模範にもなるのではないかと思います」と訴えた。記者会見には脚本を担当した山岸きくみ氏も出席した。

 コンペ部門は、審査委員長のロバート・デ・ニーロと、米女優ユマ・サーマン、英俳優ジュード・ロウ、香港ノワール映画の鬼才ジョニー・トー監督ら8人の審査員が、20の出品作品の中から最高賞のパルム・ドールをはじめ9つの賞を決定。22日の閉幕式で発表される。

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  • 『第64回カンヌ国際映画祭』で、映画『一命』の会見を行った三池崇史監督(右)と瑛太 (C)Kazuko Wakayama 
  • 三池崇史監督と瑛太がカンヌへ! 『第64回カンヌ国際映画祭』で行われた映画『一命』の公式会見の様子 (C)Kazuko Wakayama 
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