俳優の村上弘明が9日、主演映画『大地の詩−留岡幸助物語−』の初日舞台あいさつを東京・新宿武蔵野館で行った。明治時代に“不良少年更生の父”と呼ばれ、北海道遠軽に家庭学校を創設した留岡幸助の生涯を映画化した作品。村上は故郷の岩手県陸前高田市の惨状を目の当たりにし、「ハンマーで頭を何回も殴りつけられたようでした」とショックを隠せず、「1日1日を精いっぱい生きている被災地の人たちを見て、私が励まされた」と涙ぐんだ。この日、同劇場では2回上映され、立ち見が出るほどの盛況ぶり。劇場側では、初日の収益を全額、陸前高田市に義援金として寄付することにした。
村上は、「陸前高田の大自然に育まれた精神性、この肉体は、私の財産。何度となく大震災に襲われていますが、そのたびに助け合い支え合って復興し、今に至っています。悲惨な状況ですが、復興できると信じています」と故郷への想いを語った。同映画もまた「自然に恵まれた環境の中で、自然と対峙しながら、つき合って生きていくことを描いた作品。被災地のみなさん、それを支える日本中のみなさんの応援歌になることを祈っています。1人でも多くの人に観ていただけますように」と深々と頭を下げていた。
舞台あいさつには妻・夏子役で出演した工藤夕貴、山田火砂子監督、司会を兼ねて幸助の母親役の和泉ちぬが出席した。工藤の自宅兼ショップ『カフェ・ナチュレ』がある静岡県富士宮市でも、3月15日夜に震度 6強の地震が発生し、工藤も「ガラスがすべて割れてしまい、強制的に店をクローズしなければならなくなった」と被災していたことを報告。「東北の被災地に比べたら、うちはまだ軽い状態。人の命がどれほど価値のあるもので、命を守り継いでいくことが大切か、毎日感じている」と話し、より深刻な被害に遭った人々を思いやった。
◆映画ニュース 最新情報|インタビュー
村上は、「陸前高田の大自然に育まれた精神性、この肉体は、私の財産。何度となく大震災に襲われていますが、そのたびに助け合い支え合って復興し、今に至っています。悲惨な状況ですが、復興できると信じています」と故郷への想いを語った。同映画もまた「自然に恵まれた環境の中で、自然と対峙しながら、つき合って生きていくことを描いた作品。被災地のみなさん、それを支える日本中のみなさんの応援歌になることを祈っています。1人でも多くの人に観ていただけますように」と深々と頭を下げていた。
舞台あいさつには妻・夏子役で出演した工藤夕貴、山田火砂子監督、司会を兼ねて幸助の母親役の和泉ちぬが出席した。工藤の自宅兼ショップ『カフェ・ナチュレ』がある静岡県富士宮市でも、3月15日夜に震度 6強の地震が発生し、工藤も「ガラスがすべて割れてしまい、強制的に店をクローズしなければならなくなった」と被災していたことを報告。「東北の被災地に比べたら、うちはまだ軽い状態。人の命がどれほど価値のあるもので、命を守り継いでいくことが大切か、毎日感じている」と話し、より深刻な被害に遭った人々を思いやった。
◆映画ニュース 最新情報|インタビュー
コメントする・見る
2011/04/09