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ゆうばり国際ファンタスティック映画祭が閉幕 グランプリは制作費35万円のSF映画

 北海道夕張市で27日、『第21回ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2011』の授賞式・閉会式が行われた。若手監督の登竜門として注目されるオフシアター・コンペティション部門のグランプリに輝いたのは、韓国のオ・ヨンドゥ監督のSF映画『エイリアン・ビキニの侵略』。同部門の創設以来、初の外国人監督の受賞となった。

グランプリ受賞のオ・ヨンドゥ監督 (C)ORICON DD inc. 

グランプリ受賞のオ・ヨンドゥ監督 (C)ORICON DD inc. 

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 日本円にして約35万円の低予算で制作された作品だが、審査員長の林海象監督は「映画の良さは予算に関係ないことを証明した映画。オリジナリティとユーモアがあって、希望を感じた」と絶賛。ヨンドゥ監督には副賞として次回作の制作資金200万円が贈られた。

 1975年生まれのオンドゥ監督は、2008年『隣のゾンビ』で韓国・プチョンファンタスティック映画祭の観客賞・審査員賞を受賞した韓国インディーズ期待の星。「明日はわたしの誕生日(旧暦の1月26日)なのですが、日本でこのような大変な賞をいただいて、何よりも嬉しいのは賞金をもとにまた作品が作れるということです。ありがとうございました」と喜んだ。

 今回のコンペ部門には、347本の応募があり、ノミネートされた9作品が期間中に上映された。審査は林監督、女優の片桐はいり、映画『チェイサー』のナ・ホンジン監督、キム・ヨンビン監督、アメリカ映画祭ディレクターのティム・リーグの5人で行われた。

 グランプリの『エイリアン〜』とは対照的に、制作費7000万円の『ピンクスバル』(小川和也監督)が審査委員特別賞とシネガーアワードをダブル受賞。車の盗難を巡ってイスラエル、パレスチナの人々の日常をユーモラスに描いた作品で、小川監督は「大きなチャレンジだったが、大きな第1歩を踏み出せた」と充実した笑顔を見せた。北海道知事賞は『バイオレンスPM』(石原貴洋監督)が受賞した。

 2月24日から開催された同映画祭は27日の時点で1万927人を動員。今回初めて、映画好きが集まる映画祭を出会いの場にしようと企画された婚活イベントでは、1組のカップルも誕生した。

◆映画ニュース 最新情報インタビュー

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  • グランプリ受賞のオ・ヨンドゥ監督 (C)ORICON DD inc. 
  • 審査員特別賞の小川和也監督 (C)ORICON DD inc. 
  • 北海道知事賞受賞の石原貴洋監督 (C)ORICON DD inc. 
  • 『第21回ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2011』閉会式の大林宣彦監督(前列中央)、片桐はいり(同右) (C)ORICON DD inc. 
  • 『第21回ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2011』閉会式の模様 (C)ORICON DD inc. 
  • グランプリ受賞のオ・ヨンドゥ監督 (C)ORICON DD inc. 

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