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鈴木保奈美、戦国映画『のぼうの城』で11年ぶり映画出演

 女優の鈴木保奈美が、戦国エンタテインメント超大作『のぼうの城』で11年ぶりの映画出演を果たすことが16日、わかった。榮倉奈々演じる忍城の戦姫、甲斐姫(かいひめ)の母・珠(たま)役でスクリーンに復帰する鈴木は、石橋貴明(とんねるず)との再婚を機に芸能界を引退する前の最後の主演映画『いちげんさん』(2000年)以来の映画出演。ドラマ『おんな風林火山』(TBS系)で女優デビュー、現在放送中のNHK大河ドラマ『江(ごう)〜姫たちの戦国』で本格的に女優復帰と、戦国ものに縁がある鈴木だが、同映画では眉毛を消した“麻呂”風の特殊メイクにも初挑戦している。

“麻呂”風メイクで戦国時代の女性になりきる鈴木保奈美 (C)2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ 

“麻呂”風メイクで戦国時代の女性になりきる鈴木保奈美 (C)2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ 

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 同作は、2003年に第29回城戸賞を受賞した作家・和田竜の映画オリジナル脚本『忍ぶの城』の8年越しの映画化。2007年に自ら小説化した『のぼうの城』は第139回直木賞候補にもなり、ベストセラーとなっている。歴史上、天下統一まであと一歩と迫った豊臣秀吉が唯一落とせなかった城“忍城(おしじょう)”を舞台に、豊臣秀吉・石田三成率いる2万の天下軍と、成田長親率いるたった500人の忍城軍の攻防を描く。

 鈴木は、偶然にも同小説を手に取り、ほかの歴史小説とは一線を画したオリジナルな世界観に共感。「原作の大ファンでしたので、映像の片隅にでも参加することができてうれしく思っています」とスクリーン復帰の追い風となった。「壮大な水攻めシーン、賢くもしたたかな百姓たちとユニークな武士の掛け合いがどのように映像化されているのか、愛読者の1人として完成が本当に楽しみです」と期待は大きい。

 鈴木が演じる珠は、忍城当主、成田氏長(なりたうじなが)の妻で、その美貌と気の強さで知られ、娘の生き方にも強い影響を及ぼしていく。女性の登場人物が少ない中で、圧倒的な存在感を発揮した鈴木を、犬童一心・樋口真嗣の両監督は「『蜘蛛巣城』の山田五十鈴、『乱』の原田美枝子のように、現代とかけ離れた時代の女性をリアルに体現できる気品を持ち合わせている」と絶賛。『江〜』でも、織田信長の妹・市役で、3人の娘とともに乱世を強く生きる母親を演じており、生い立ちや境遇は異なるものの、同時代に生きた2人の“強い母”をどう演じ分けるのか、注目される。

 主演は“のぼう様(でくのぼうの意)”こと長親役の狂言師・野村萬斎。ほかに、佐藤浩市成宮寛貴山口智充(以上、忍城軍)、石田三成役の上地雄輔、大谷吉継役の山田孝之、長束正家役の平岳大、豊臣秀吉役の市村正親(以上、天下軍)らが出演する。9月17日(土)より全国東宝系で拡大ロードショーされる。

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