ロックバンド・THE BOOMが、33rdシングル「暁月夜〜あかつきづくよ〜」（3月2日発売）で演歌歌手・石川さゆりと共演することが14日、わかった。ボーカル・宮沢和史からのオファーを快諾した石川は「いつも私が歌っている世界とはまたちょっと違うし、やはり宮沢さんならではの世界なのかなと思います」というように、異色のコラボレーションでお互いに新境地を開拓する。

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　コラボのきっかけは昨夏にさかのぼる。宮沢がこれまでに何度も訪れたブラジルで出会った日系移民たちが、美しい日本語で“日本の歌”を歌っている姿に刺激を受け「自分たちももっと日本を知らなくてはいけない」と一念発起。新曲制作にあたって自身の音楽のルーツでもある日本の歌謡曲や演歌に原点回帰すべく、演歌・歌謡界のトップランナーの一人である石川にラブコールを送った。

　石川が「私はジャンルも垣根もなく、“素敵ね”って思えるものは自分の声を乗せてみたいタイプの歌い手なので、とっても楽しみにスタジオにお邪魔しました」と楽しんでレコーディングに臨んだことを明かす一方、宮沢は「さゆりさんと共演させていただけたことの重大さ、そして責任も強く感じています」と気を引き締めていた。

　THE BOOMは同作に続き、“日本のこころ”を歌った13thアルバム『よっちゃばれ』を3月30日に発売。「よっちゃばれ」とは、宮沢の出身地である山梨県の「寄ってきて、集まって」という方言で、THE BOOMのテーマである日本の伝統文化や美意識、日本人であることの誇りを表現したアルバムとなっている。