「ブサかわいい」と全国区の人気を誇る青森県鰺ヶ沢在住の秋田犬・わさおが、ユネスコの世界遺産活動特別大使“犬”（ワンバサダー）を務めることが6日、わかった。日本ユネスコ協会連盟より今月13日から1年間の期間限定で任命され、世界遺産の保全のためのさまざまな活動に協力する。

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　世界遺産とは、「過去から引き継がれてきた地球や人類の歴史を世界中で協力し、未来へ繋げていこう」という考えの下、『世界遺産条約（正式名：世界の文化遺産および自然遺産の保護に関する条約）』が1972年に締結され、賛同する国は187ヶ国を数える（2010年現在）。世界遺産には、2010年8月の時点で文化遺産704、自然遺産180、複合遺産27の合計911件が登録されている。

　わさおの暮らす町は、自然遺産に登録されている東北・白神山地の北端にある。白神山地は原生するブナ林が大規模に残っている地域であり、ツキノワグマやニホンカモシカ、84種類の鳥類などが生息することから、1993年に世界遺産に登録された。古くから大自然の恩恵を受け、そのかけがえない大切さを肌身で実感している町の人々と暮らすわさおには、「子どもたちや、若い人々に世界遺産活動の大切さを伝えて欲しい」「自然や文化、そこに住む人びとや動植物との深いつながりの大切さも伝えたい」と期待が寄せられている。

　わさお自身が出演する自伝的映画『わさお』は3月5日（土）より公開。

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