元夫婦である女優・小泉今日子と俳優・永瀬正敏が共演する映画『毎日かあさん』（2月5日公開）の完成披露試写会が20日、都内で行われ、小泉と永瀬が子役の矢部光祐と小西舞優らと共に舞台あいさつに登壇した。撮影中の小泉と永瀬について子役の2人は「暑いときにアイスを買ってきてくれたり、遊んでくれたりして優しいお母さんでした」（矢部）「ブロックとかカエルちゃんで遊んでくれて、とても優しいお父さんでした」（小西）と大満足。舞台あいさつ中には小泉と永瀬の会話は見られなかったが、子役とじゃれあう2人の姿からは、あたたかさが滲み出ていた。

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　同作は、西原理恵子が原作を手がけた同名人気漫画を映画化したもので、実際に起こったエピソードをもとに、6歳の息子と4歳の娘の“かあさん”である漫画家・サイバラリエコ（小泉）の笑いあり涙ありの日常生活を描いている。かねてより原作のファンだったという小泉は、オファー時の心境を「いやいやいやってくらい、逆に躊躇がありました。西原理恵子さんには敵わないと思ったので」と明かし、「お母さんは、こんな大変なことを一生やるのかと途方にくれました。でも、そんなお母さんを応援できる映画。涙腺の弱い方は、ハンカチを用意しておいてください」とアピールした。

　アルコール依存症との格闘の末、全身をがんに侵され、抗がん剤により毛髪も抜け落ちてしまう夫・カモシダを演じる永瀬は、役作りのために2週間で12kgの減量に成功。「役作りに必要なことだったので、役者としては当たり前のこと。全身全霊やらなきゃと思いました」と役者魂をあらわにしたが、子役の小西からの「みんなお弁当食べてる中で、お父さんだけお水を飲んでてかわいそうだと思いました」という同情の声には、笑顔をのぞかせていた。

　会見にはほかに小林聖太郎監督、西原理恵子（原作者）が出席した。

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