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厚労省・女性元局長“冤罪事件”が初ドラマ化

 大阪地検特捜部が逮捕起訴したものの、無罪が確定した厚生労働省・女性元局長の“冤罪事件”が、来年1月30日に『私は屈しない〜特捜検察と戦った女性官僚と家族の465日』(後9時〜 TBS系)として初めてドラマ化されることが23日、わかった。当事者に長時間のインタビューを行った、ジャーナリスト・江川紹子氏の取材構成記事を元に、新たな取材も加えて創作したオリジナル作。主演を女優・田中美佐子が務め、不当ともいえる取調べや、長期の拘束に耐えながら、家族や仲間の温かな愛情と信頼に支えられ、戦い抜いた日々を描く。

主人公を演じる田中美佐子と共演するラジオパーソナリティ・小島慶子(左) (C)TBS 

主人公を演じる田中美佐子と共演するラジオパーソナリティ・小島慶子(左) (C)TBS 

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 多くの人々の記憶に新しい今回の“冤罪事件”。2009年、障害者団体への郵便料金割引制度を悪用した事件にからみ、厚労省の元部下が、ニセの証明書を発行した容疑で大阪地検特捜部に逮捕。女性元局長もその発行を指示した“疑惑の人物”として、マスコミに追いかけられ、ついに特捜部に逮捕されてしまう。“最強の捜査機関”と信じられてきた特捜検察による隠蔽や取調べの実態は特捜検察のあり方そのものを見直す、きっかけとなった。

 同ドラマでは30年勤めてきた公務員であると共に、共働きに汗する妻であり、2人の娘の母親でもあった主人公・中井章子(田中)が、なぜ強大な力に屈さずに、無実を貫けたのかを掘り下げていく。ドラマ化にあたりTBS・北川雅一プロデューサーは「江川さんに協力をお願いし、当方で新たな取材や創作も加えて、現実の事件をモデルにしながらも、全くオリジナルのドラマとして作り上げることができました」とコメント。さらに「今の時代にこそ、伝えるべきテーマが、この物語にはあると確信しています」と自信をのぞかせる。

 また、厚生労働委員会に政府参考人として出席する主人公・中井章子に対し、疑惑を追及する山田議員役としてラジオパーソナリティの小島慶子を起用。小島は「まさかバッジをつける日が来るとは(笑)。捏造された調書と知らずに誰もが正義と信じて冤罪に加担してしまう怖さを実感しました」と収録を振り返る。そのほかにも主人公・章子を支える夫に金田明夫、長女役に市川由衣、章子の弁護士役に益岡徹、特捜部主任検事役に六角精児、代議士役に伊東四朗など豪華キャストが脇を固める。

 日本中を震撼させた冤罪事件をドラマ化することで、不条理な中での人間の強さ、それを支えた家族の絆の深さを、いかに映像化するか注目だ。

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  • 主人公を演じる田中美佐子と共演するラジオパーソナリティ・小島慶子(左) (C)TBS 
  • ラジオパーソナリティ・小島慶子の出演シーン (C)TBS 
  • ラジオパーソナリティ・小島慶子 (C)TBS 

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