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元祖“お騒がせセレブ”コレットのスキャンダラスな自伝的恋愛小説を映画化

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 元高級娼婦と19歳の美青年の歳の差恋を描く映画『わたしの可愛い人―シェリ』(スティーヴン・フリアーズ監督)が10月16日から、東京・Bunkamuraル・シネマほかで公開される。米女優ミシェル・ファイファーが52歳にして元高級娼婦役を演じ、キーラ・ナイトレイの恋人でもあるルパート・フレンドと久々に“ベッドシーン”を披露していることでも注目されている同作。

 舞台は20世紀初め、繁栄と享楽を極めた華やかなベル・エポック時代のパリ。女性たちは美しさを競い、女の武器を最大限に生かしながら人生の頂点を目指していた。彼女たちは、年を重ねるほどに美貌・知性・教養・プライドに磨きをかけ、男性たちを虜にしていた時代。

 元高級娼婦レアは、元同業者の友人に頼まれ、彼女の息子シュリと一緒に暮らし始める。彼は19歳にして女遊びにも飽きているほどの問題児だったが、レアは不覚にも恋に落ちてしまう。やがて年頃になったシェリに若い女性との結婚話が持ち上がり、レアは動揺する…。

 原作はフランスの女性作家シドニー=ガブリエル・コレット(1873—1954)の代表作『シェリ』。コレットは、作家にして美貌の舞台女優、美容家であり、無名のオードリー・ヘップバーンを見出したことでも知られるが、そもそも彼女のスキャンダラスな私生活と、それに密着した作品で注目を浴びた、元祖“お騒がせセレブ”だ。

 ブルゴーニュ地方の小村に生まれたコレットは、20歳で父親の友人である15歳年上の作家と結婚するも、相手はバイセクシャルで浮気し放題だったことから離婚。その後作家活動を続けながら舞台女優としても活躍し、33歳でナポレオン3世の血縁である伯爵夫人となんとレズビアンの愛人関係となる。ほどなくして2度目の結婚を経験したのち、40歳を過ぎた元高級娼婦と19歳の青年の恋を描いた『シェリ』を執筆する。

 さらに、50歳に近づいたコレットは親子ほども年の離れた義理の息子と恋仲になり、5年に渡って情熱的な愛を育む。結局夫に発覚して離婚するも、その義理の息子との恋愛からインスピレーションを得て今度は新たな青春恋愛小説『青い麦』を執筆。最終的に61歳で17歳年下の男性と再々婚。3度目の結婚生活は幸福だったという。

 コレットは生涯で約50点の小説を発表したほか、その美貌から舞台女優や化粧品製作販売、「性の解放」を訴えかけるなど作家の枠にとらわれることなく活動を広げ、まさに現代女性の先駆けとも言える存在だった。同時代に生きた芸術家たちからの信頼も厚く、ジャン・コクトーは「スキャンダルにつぐスキャンダル、甘美なる怪物。『シェリ』の発表ですべてがひっくり返って、彼女は崇拝の的となった」と絶賛。晩年にはその功績が認められ、80歳の時にフランスで女性初の勲章を受章、翌81歳でその生涯を終えると、女性として初となる国葬にされた。

 スキャンダラスな恋愛遍歴の中で、コレットは数多くの名言を残している。「あなたはばかげたこともすることでしょう。でも、そのばかげたことにも情熱を傾けなさい」。親子ほど年の離れた男性にときめくアラフィフをばかげていると思わずに、映画を堪能すれば何かしらの勇気がわいてくるかも。たとえ、「恋が終わっても、あなたの人生はまだたっぷり残っている」。恋に生き、人生を謳歌したコレットの言葉だ。

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  • 52歳にして、少女のような顔を持つミシェル・ファイファーがキーラ・ナイトレイの恋人ルパート・フレンドと大胆ベッドシーン(c) TIGGY FILMS LIMITED & UK FILM COUNCIL 2009 
  • 美貌の原作者シドニー=ガブリエル・コレット Genevieve Dormann,Amoureuse Colette,Herscher,1984より抜粋 
  • 映画公開を記念して、11月17日(水)東京・銀座 マキシム・ド・パリにて原作本の朗読会(ランチ付き)を開催(c) TIGGY FILMS LIMITED & UK FILM COUNCIL 2009 
  • 10月16日公開『わたしの可愛い人-シェリ』より(c) TIGGY FILMS LIMITED & UK FILM COUNCIL 2009 
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