グランプリに輝いたのは兵庫県内の大学に通う2年生・河野万里奈さん。高校時代からバンドを組んでおり、現在も軽音サークルに所属し、月に1回ライブを行っているバンドガール。アニソングランプリ出場にあたって、「夢はキラキラしているアニメのキャラクターがそのまま3次元になったようなアニソン歌手になること」とアピールしていた。
予選およびWEB人気投票を勝ち抜いた13名が進出した1stステージで、河野さんはラスト13番目に登場。『機動戦士ガンダムSEED』主題歌「Believe」を チアリーディング仕込みのダンスを交えて披露。そして1対1のマッチアップ形式で行われる2ndステージでは、『ダ・カーポIIセカンドシーズン』のエンディングテーマ「消えないで」を切ない歌声で歌い切り、WEB投票で敗者復活を遂げた34歳の時任良治さんを破ってファイナルステージに進出した。
そして3人で争われるファイナルステージでは、水樹奈々が『NHK紅白歌合戦』で歌ったことでも知られる「深愛」を情感たっぷりに歌唱。歌い終えて「ずっと練習に付き合ってくれたお母さんを想って歌いました」と語った。ファイナルに進んだ3人のなかで、1stステージでの点数は3番目だったが、結果は河野さんの逆転勝利、見事グランプリに輝いた。
審査委員長は「現在の完成度のほかに、どこが成長していくか“のびしろ”を重要視した」と今後の可能性を高く評価。トロフィーを受け取った河野さんは「信じられないです」と涙で言葉にならない様子だったが、「逆にたくさんのものを皆さんからいただいたな、という感じです」と応援してくれた周囲の人や、観客、WEB視聴者への感謝を述べるとともに、「皆さんに夢を与えられるような歌手になりたい」と改めて強く宣言した。
また同時に審査員特別賞が札幌予選大会準優勝・小林正典さんに贈られた。昨年の決勝大会に出場するも、1stステージで敗退した小林さん。今年は予選通過直後に上京し退路を断ち、昨年の決勝の際に出来た友人たちの応援を受けながらリベンジの舞台に立った。2ndステージでは『マクロスF』のエンディング「ダイアモンド クレバス」を歌唱。女性でも難しいこの曲を最大の武器であるハイトーンで歌い切った。審査員からは「回を増すごとに実力がアップしていて、技術に溺れずに声を追求していることに胸をうたれた。数が少ない男性の出場者の代表として頑張っている“お祝い”の意味も込めて」という言葉も贈られた。
河野さんは、第1回大会優勝の喜多修平、第2回大会優勝のHIMEKA、第3回大会優勝の佐咲紗花に続き、2011年アニマックスで放送する新作アニメの主題歌でプロデビューすることが決定。さらにこのデビュー曲は『涼宮ハルヒの憂鬱』の「God knows…」や『らき☆すた』「もってけ!セーラーふく」の作曲家・神前暁が担当することも発表された。アニメ界の枠を超えてヒットチャートをにぎわせるプロデューサーだけに、河野さんのデビュー後のブレイクが期待される。
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2010/09/27