ドラマ&映画 カテゴリ
ORICON NEWS

第11回東京フィルメックスにカンヌ最高賞監督が凱旋

■その他の写真ニュースはこちら

 国際映画祭『第11回東京フィルメックス』(11月に都内で開催)のラインナップ発表記者会見が16日、京橋・映画美学校で行われた。オープニング作品として上映されるのは、本年度の『第63回カンヌ国際映画祭』で最高賞パルム・ドールを受賞したタイのアビチャッポン・ウィーラセタクン監督の『ブンミおじさん(仮題)』。同映画祭は、アジアの新進映画作家のコンペティション部門を設けているのが特徴で、アビチャッポン監督が過去に2度、同映画祭のコンペでグランプリを獲得しており、今年は審査委員としてコンペに“凱旋”する。

『第11回東京フィルメックス』ラインナップ発表会に出席した(前列左から)内田伸輝監督、園子温監督、想田和弘監督、白鳥あかねさん (後列左から)市山尚三(プログラム・ディレクター)、林加奈子ディレクター (C)ORICON DD inc. 

『第11回東京フィルメックス』ラインナップ発表会に出席した(前列左から)内田伸輝監督、園子温監督、想田和弘監督、白鳥あかねさん (後列左から)市山尚三(プログラム・ディレクター)、林加奈子ディレクター (C)ORICON DD inc. 

写真ページを見る

【写真】その他の写真を見る


 アビチャッポン監督の作品は同映画祭で過去に4度上映され、第3回(2002年)の『ブリスフリー・ユアーズ』、第5回(2004年)の『トロピカル・マラディ』がコンペティション部門でグランプリを獲得。同監督に続く新しい才能を発掘すべく、コンペではアジアの新進作家の新作(2009年〜2010年製作)の中から、厳選された10作品を上映する。

 会見にはコンペの審査員を務める白鳥あかね(脚本家・スクリプター)、映画監督の園子温、内田伸輝、想田和弘が出席。“観察映画(ドキュメンタリー)”の新作『Peace』を出品する想田監督は、「アジアの映画作家と、その作品と、そういう映画が好きなファンの交差点みたいな映画祭。たくさんの出会いを期待しています」と話していた。

 そのほか特別招待作品として、J・ビノシュがカンヌ映画祭女優賞を受賞した『贋作』(2010年、フランスイタリア)、本年度のベネチア映画祭、トロント国際映画祭を経て、ジャパンプレミアとなる『冷たい熱帯魚』(園子監督)などが上映。

 NHKとのコラボレーション企画『妖しき文豪怪談』では、落合正幸監督が川端康成の「片腕」、塚本晋也監督が太宰治の「葉桜と魔笛」、李相日監督が芥川龍之介の「鼻」、是枝裕和監督が室生犀星の「後の日」をそれぞれ映画化する試みもある。また「松竹黄金期の三大巨匠」と題して、渋谷実監督、木下恵介監督、小津安二郎監督の1950年代の作品14本を特集し、すべて英語字幕付きで上映されるほか、子供向けの短篇映画製作のワークショップもある。

 同映画祭は11月20日(土)から28日(日)まで、東京・有楽町朝日ホール、東劇、TOHOシネマズ日劇、東京国際フォーラム(ホールC)、銀座テアトルシネマにて開催。

◆映画ニュース 映画祭情報インタビュー記事一覧

関連写真

  • 『第11回東京フィルメックス』ラインナップ発表会に出席した(前列左から)内田伸輝監督、園子温監督、想田和弘監督、白鳥あかねさん (後列左から)市山尚三(プログラム・ディレクター)、林加奈子ディレクター (C)ORICON DD inc. 
  • 『第11回東京フィルメックス』ラインナップ発表会に出席した想田和弘監督 (C)ORICON DD inc. 
  • 『第11回東京フィルメックス』ラインナップ発表会に出席した園子温監督 (C)ORICON DD inc. 

オリコントピックス

あなたにおすすめの記事

メニューを閉じる

 を検索