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『龍馬伝』蒼井優演じるお元、“裏設定”は隠れキリシタン

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 幕末志士・坂本龍馬のブレイクの火付け役といえるNHK大河ドラマ『龍馬伝』が、7月18日(日)放送回より、ついに折り返しの第3部に突入する。舞台は主演の福山雅治の故郷でもある長崎に移り、薩長同盟が結ばれる出来事が大軸となる。同作の鈴木圭チーフプロデューサーは「第3部を一言でいえば…ビジネスマン龍馬、“新リーダー・龍馬”としての新しいステージ」と自信をみなぎらせる。また4大ヒロインのラストを飾る蒼井優演じる芸妓・お元の“裏設定”について「隠れキリシタンという設定を作ろうかと思う。蒼井さんならではの、いろいろな女性像がみえる形にしたい」と構想を明かした。一筋縄ではいかない人物たちが繰り広げる長崎篇の魅力を、さらに鈴木氏に探ってみた。

鈴木圭チーフプロデューサー(C)ORICON DD inc. 

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 「福山さん、さっそく芝居を変えてきてますよ」と軽やかな口調で話し始めた鈴木氏は、『龍馬伝』における長崎篇を「第2部までの龍馬は勝海舟の弟子として、仲間たちと一緒に青春ドラマを展開していた。でも、3部からはガラッと出演者も変わり、全く新しいドラマが夏から始まるっていう気分」と変革期と位置づけている。

 「したたかな龍馬のお目見えぜよ!」と言わんばかりに、福山自身も髪型を一新したビジネスマン龍馬へと変貌を遂げ「声のトーンも意識してますし、つねに『成長したい』と言ってる」(鈴木氏)。何事にもがむしゃらで一直線にぶつかってきた龍馬が、海軍会社・亀山社中を始め、裏表ある登場人物たちをうまく束ねる姿を見せていく。さらに、お龍(真木よう子)の機転により命からがら逃げる事に成功した寺田屋事件や、初めてブーツを履くシーンなど、龍馬を語る上で欠かせないエピソードが尽きない。

 龍馬を中心とするキャストは顔ぶれが変わり、伊勢谷友介演じる高杉晋作、蒼井演じるお元など、豪華な出演者が集結。鈴木氏は「お龍さんを長崎に寄らせようと思っていて。龍馬への思いを持っているお元に、お龍さんを見せて、(恋心を)燃やせよう」と女のバトルを勃発させる遊び心も口にした。新撰組・近藤勇がお龍さんを気に入っているという実際に残されている証言をもとに「龍馬と近藤が恋敵になるシーンもある」と新撰組ファンや視聴者をクスリと笑わせるサイドストーリーも織り交ぜていくという。

 『龍馬伝』撮影以外に作曲活動やCM撮影など多忙を極める福山だが、共演者との“会合”は積極的と鈴木氏は明かす。「陸奥陽之助役の平岡(祐太)さんとかと結構、密に会合をやっていて『これからはお前たちだ』とおっしゃているよう」とキャスト同士、信頼関係を深めているようで、先日クランクインしたばかりの伊勢谷が『なんでそんなに仲がいいんですか』と思わず声を上げるほど。鈴木氏は頼もしい座長像に「福山さんだからこそ、まとめられている感がありますね」。

 物語の軸を担う薩長同盟をきっかけに、いよいよ龍馬は「はっきり命を狙われる人物になっていく」(鈴木氏)。サスペンス要素が急激に高まるといい「いつ刺客が襲ってきてもおかしくない」という臨場感にも期待が高まるところだ。第4部は10話ほどを予定しているそうで、福山自身「死にたくない」とこぼす日々。“福山龍馬”見納めのカウントダウンはすでに始まっている。

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  • お元演じる蒼井優 
  • 高杉晋作演じる伊勢谷友介 

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