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　人気ユニット・Every Little Thingの持田香織が5月31日、都内で開催された　アントニオ猪木氏の初主演映画『ACACIA（アカシア）』（辻仁成監督、6月12日公開）のプレミア試写会で舞台あいさつし、自身が歌う同作の同名主題歌を初披露した。もともと辻監督が作詞作曲したオリジナル曲で、辻監督の妻で女優の中山美穂と親交がある持田が映画主題歌として歌うことになった。この日、ギターとチェロの奏者を伴って歌う持田を、舞台そでから聴いていた猪木氏は「初めて聴きました。しんみりしております」と感激していた。

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　辻監督は「持田さんが自宅に遊びに来ると聴いて、主題歌を歌ってもらおうと閃きギターを持って待っていた。彼女は声がすごい。樹木がまっすぐ伸びて立っているような感じで、天才的だと思います」と持田の声にゾッコン。猪木氏とともに舞台そでで生歌を聴いて、ますます「圧倒されますね。ジワっとした。歌の心を揺さぶる力はすごい」と惚れ込んだ。

　持田は猪木氏の反応を気にしながら「猪木さんが出演されているということで、どんな感じの作品なのかなと思っていたが、入り込むまでに一瞬だった。考えさせられることもあって感動しました」と本編の感想を述べた。レコーディングでは「映画に登場するアカシアの花が撮影時に本当に咲いていたんだよと聞いている。本当にきれいでその花を思い浮かべながら歌いました」と話した。

　同作は、息子を失った元覆面プロレスラー（猪木）と、母親に置き去りにされ親の愛情を知らない少年（林凌雅）の孤独な二人が出会い、ともに過ごしたひと夏の物語。父の愛とは何かを問いかけるヒューマンドラマ。

　辻監督は「フランスの顔見知りの映画監督から、猪木さんはクロサワ（黒澤明）やオヅ（小津安二郎）の作品にも出演しているのか？と聞かれて答えに困ったことがある。それくらい、猪木さんが“男泣き”するシーンには、横顔のしわ一つひとつに猪木さんの良さが生きている」と、猪木氏の熱演をねぎらった。

　猪木氏はデビュー50周年と初主演映画の公開が重なり、「たまたまうまくぶつかっただけだが、運がありますよ。この作品に出演していろんな人との出会いがいかに大切か改めて知った。ということで、あれをやらないと…」と会場の空気を巧みに読んで、最後は「1、2、3、ダァー！」と会場を盛り上げた。

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　持田香織｜持田香織と原田郁子とおおはた雄一｜Every Little Thing