ミュージカル『テニスの王子様』やドラマ『ごくせん』に出演して人気急上昇中の若手俳優、浜尾京介が主演する映画『タクミくんシリーズ　美貌のディテイル』が30日より公開される。小説家・ごとうしのぶ氏の人気小説の映画化第3弾。イケメン俳優をずらりとキャスティングして贈る、全寮制男子校を舞台にした青春ラブストーリー。現在18歳、現役の高校生の浜尾は、前作『虹色の硝子』（2009年）に続いて体当たりの演技で、主人公・葉山託生（＝タクミ）役を熱演している。

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◆“人間接触嫌悪症”という難役への挑戦

全寮制男子校・祠堂学院に通う浜尾演じるタクミは、トラウマにより人に触れられない“人間接触嫌悪症”という問題を抱えていた。しかし、寮で同室になった崎義一（＝ギイ）と惹かれ合いトラウマを克服。ギイと相思相愛の恋人同士となり、楽しい学校生活を送っていた…というのが前作までの話。

シリーズ最新作・映画『タクミくんシリーズ　美貌のディテイル』はそんなタクミたちが3年生に進級するところから始まる。寮での部屋が同室者とは翌年、同室になれない学校の規則により、タクミとギイは寮での生活が離れ離れになってしまう。しかも、ギイの態度に変化が…。メガネをかけ、いままでと違った雰囲気のギイから「しばらく会わないでおこう」と突き放され、タクミは“人間接触嫌悪症”が再発してしまう。すれ違うタクミとギイのラブストーリーの行方を描く。

――シリーズ2作目の出演で、取り組み方は変わりましたか？

【浜尾】　変わりましたね。前作よりもいい作品にしなければならないというプレッシャーがありましたし、もっとタクミになりきろうという気持ちが強まりました。

――どのように役作りを？

【浜尾】　とことん台本を読んで、理解して、タクミの気持ちを自分の中に作っていきました。例えば、今作ではタクミの親友として片倉利久というキャラクターが登場するんですが、片倉役を演じる紅葉美緒くんとはクランクインの時が初対面でした。実際は「はじめまして」なのに、親友という関係性を表現しなければならなかった。それにはちゃんと台本を読んで理解していないと、キャラクター同士の関係性を表現するのは難しいので、繰り返し台本を読みました。

――出演者は全員男性という現場はどんな感じ？

【浜尾】　とにかく楽しいですね。空き時間はくだらない話で盛り上がったりして、まさに男子校のノリです。

――“人間接触嫌悪症”を演じるのは難しかった？

【浜尾】　はい。本当に難しかったので、普段から人を怖がるように自分に言い聞かせていました。現場でカメラマンさんや照明さんが近づいてきたら、サッと避けるとか（笑）。撮影中は集中して役に没頭しちゃうタイプです。

――では、ギイのことも本当に「好き」に…！？

【浜尾】　ギイのことが好きなタクミの気持ち、よくわかります（笑）。頭が良くて、かっこよくて、クールだけど、人望が厚くて、しかも御曹司！　大ちゃんが演じるギイは本当にかっこよくて、完璧なんですよ。NGもほとんど出さないし。ギイを演じている時の大ちゃんは輝いています。

◆勉強するのが好き　『七人の侍』を観て感動しました

――なぜ、役者に？

【浜尾】　子供ころからテレビや映画を観るのが好きで、画面の中に入りたいという漠然とした憧れから始まって、本気で役者になりたいと思ったのは、中学の後半ごろですね。

――好きな作品は何かありますか？

【浜尾】　たくさんありすぎて、1つを選ぶのは大変だな。（しばらく考えて）感動したのは『七人の侍』。役者の先輩から「昔の作品を見た方がいいよ」とすすめられて観てみたんです。まず、白黒でびっくりしましたが（笑）、お芝居の勉強にもなったし、お話しにも感動して、すごく印象に残っています。

――スーパー戦隊シリーズの最新作『天装戦隊ゴセイジャー』（2月14日より放映スタート）の出演が決まったそうですね。

【浜尾】　スーパー戦隊シリーズに出演するのは子供の頃からの夢でした。出演が決まった時は本当にうれしくて、仕方なかったんですけど、歴代の方々築きあげてきたものを受け継ぐプレッシャーも大きいです。これから１年間、しっかり勉強して、次に繋げたいですね。

――タクミくんと『天装戦隊ゴセイジャー』で演じるゴセイブラック／アグリ役は全然イメージが違いますね。

【浜尾】　僕自身の素はどちらかというと、タクミくんみたいなポワポワした感じでしょうか（笑）。タクミくんを演じていて、自分に似ているなという部分もありますね。でも、どんな役でも作っていかないといけないし、アグリのような男っぽいところも僕の中にちょっとあると思います。

――——毎日心がけていることは？

【浜尾】　1日のスケジュールを前日の夜に頭の中で決めてしまうタイプです。仕事の2時間前には起きるようにしていて、起きたらまずブログのコメントを読んで、洗顔をして、30分かけて肌のお手入れをして、髪をセットして、時間があれば台本を読んだりしてから家を出るようにしています。なので、どんなに仕事が忙しくても生活のリズムは崩れないですね。仕事を始めてからずっとそんな感じでやっています。スーパー戦隊シリーズの撮影が始まってからは、特に朝が早いんですけど、テンションを上げるために、必ず『侍戦隊シンケンジャー』のオープニング曲かエンディング曲を聞いています（笑）。テンションが上がりますね。

――息抜きは？

【浜尾】　お買い物が好きです。服とか買っちゃいますね。キレイめ系でタイトな服が好き。スキニーのパンツに細身のカーディガンとかよく着ているかな。友達と買い物に行くこともあるけど、けっこう優柔不断なんですよ。待たせると申し訳ないので、買い物もひとりが多いですね。

――これからの夢は？

【浜尾】　人を感動させられる役者になるのが夢なので、今年はとにかく『天装戦隊ゴセイジャー』を一生懸命やり遂げたいです。子どもたちのヒーローになりたいですね。役者になりたいと思って、こうして仕事を始められたのは幸せです。ずっと役者をやっていきたいです。