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元イケメンライダーがアメリカ縦断の旅に 弓削友久&須賀貴匡インタビュー



 『仮面ライダー龍騎』で共演し、友人でもある俳優・弓削智久(ゆげともひさ)と須賀貴匡(すがたかまさ)が、昨年9月、最小限のスタッフを連れて1台の車に残りこみ、アメリカ西海岸はサンフランシスコからラスベガスに向かって、15日間に4000kmを旅した。旅の目的はショートムービーを作ること。これに密着したドキュメンタリー映画『バカは2回海を渡る』(渡邉貴文監督)が11月28日(土)よりレイトショー公開される。


(C)ORICON DD inc. 

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 弓削の監督デビュー作となる短編映画『FREE』のメイキング映像でもあり、イケメン俳優2人が、アメリカの荒野をさすらうロードムービーとして観ることもできる同作。俳優の「素」をあぶり出すドキュメンタリーという触れ込みでも、すべてがフィクションのようにも見えるし、どこまでがドキュメンタリーで、どこからがフィクションなのかが、とても曖昧だ。


◆俳優の僕らにとっての“試合”ってなんだろう?


映画『バカは2回海を渡る』より
――どういう経緯でアメリカへ?


【弓削智久】 もともと『アメリカ横断の旅』企画があったんです。それは、国籍も人種も違う人たちが乗り合う1台のワゴン車で、25日間かけてアメリカを横断する旅にカメラが密着するという企画だったのですが、諸般の事情でボツってしまった。僕はかなりやる気だったのですごく残念に思っていて、そのことを友人の須賀くんに何気なく話したら、『僕も行きたかった』というので、新たに2人でアメリカを旅するドキュメンタリーの企画を考えて、事務所に相談してみたんです。僕は先の企画がボツって、スケジュールが空いていたし。そうしたら、事務所のOKが出て、須賀くんのスケジュールも押さえることができた。


【須賀貴匡】 アメリカに行って何か作る、と決まってから出発まで、時間がなかったよね。


――ショートフィルムを作る過程をドキュメンタリーにするというアイデアはどこから?


【弓削】 シナリオのある映画を撮ることもできんだけど、結局、ドキュメンタリーを撮ろうという方向で話し合いが進んだ。でも、僕たち俳優がただアメリカを旅するだけのドキュメンタリーってどうなの? すごく浅はかなものになると思った。スポーツ選手なら何か大きな試合に臨むまでの過程を追うところだけど、俳優の僕らにとっての“試合”ってなんだろうって考えた。それで、僕と須賀君が役者と脚本と監督を兼ねたショートフィルムをつくろうと思いついたんです。



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――どこまでがドキュメンタリーで、どこまでが短編映画の撮影、つまりフィクションなのか曖昧な印象を抱いたのですが・・・。つまり、全部芝居?


【弓削】 いや、これが「素」だと思ってもらってもいいし、これは全部芝居でしょ?って思ってもらってもいいです。


【須賀】 観ているお客さんをブラしたいという狙いもある。「素」なのか、「芝居」なのか、困惑させたいという実験的な狙いもありました。人はカメラの前に立てば意識的になるし、本当の真実なんて、人に見せている時点でないと思うんですよ。


【弓削】 僕たちも考えて挑んでいるから、いままでで一番楽しい旅になりました。


【須賀】 楽しかったよね。


◆虹が出た時は少し、これはイケると感じた


――すっかり、惑わされてしまいました。作品が完成して、手ごたえを感じていることは?


【弓削】 現地の空港に降り立った瞬間からひと芝居打って、車で移動しながらまたひと芝居。その場、その場で即興芝居をしていったわけです。やっていて楽しかったし、その結果、誰にも想像つかない映画が出来上がったのかな、と思っています。今回は成り行きや思いつきの要素が多かったけれど、次に機会があったらちゃんとフェイクドキュメンタリーに挑戦してみたいと思いますね。即興芝居とシナリオのあるシーンを織り交ぜたら、いいものができそうな可能性を感じています。


【須賀】 1つ1つ決断した積み重ねが、映画という形になったことには満足してしますが、ここですべて満足してしまってもいけないと思うし、実際、帰国してからもっと面白くなりそうなアイデアがいろいろ思い浮びました。映画の神様を感じることは全くなかったけど(笑)、虹が出た時は少し、これはイケると感じましたね。15日間にあの日1日だけ、20分くらい雨が降ったんですよ。虹って、いろんな条件が揃わないと見られないんですけど、うまくフィルムに収めることができましたね。


――ほかに心に残っていることは?


【弓削】 「自分はちっぽけだ」と痛感した旅でもありました。もう少し、いろいろなことがうまくできるだろうって思っていたんですど、やりたいことをやりたいようにやるのって難しいと思いました。そういうことも含めて、発見の多い旅でした。


【須賀】 今回の旅では、コーラ中毒になりました。乾燥した砂漠の気候にコーラってぴったりなんですよ、ビールより飲みたくなりました。砂漠とコーラで一本映画が撮れそうなくらい。


【弓削】 劇場でコーラを飲みながら、ポップコーンでも食べながら、アメリカ的なモノを手に楽な気持ちで見て頂けたら幸いです。


弓削智久
1980年東京都出身。1999年、テレビドラマ『小市民ケーン』(フジテレビ)で俳優デビュー。2002年の『仮面ライダー龍騎』の由良吾郎役で人気を集め、その後もテレビドラマ、映画などに多数出演している。2007年自身も出演した映画『サクゴエ』の脚本を執筆し、米カリフォルニア・フィルモアで行われている「Gone with Film Festival」で最優秀外国語映画賞を受賞。2009年、短編映画『FREE』で監督デビューも果たした。

須賀貴匡
1977年東京都出身。2000年舞台『元禄仇討ち裏事情〜それぞれの忠臣蔵』でデビュー。2002年『仮面ライダー龍騎』に城戸真司役で出演し、その後も映画、ドラマ、舞台等で活躍。2009年はNHK大河ドラマ『天地人』に宇喜多秀家役ほか、映画『TAJOMARU』、『ブラック会社に勤めてるんだか、もう俺は限界かもしれない』に出演した。

『バカは2回海を渡る』

映画『バカは2回海を渡る』

【ストーリー】
弓削智久と須賀貴匡は、短編映画『FREE』を撮影するためにアメリカへやって来た。1台のツアーワゴンでサンフランシスコから出発し、美しい海岸を南下してロサンゼルスへ。弓削が日本で書いた脚本をもとに、初めて見る景色を次から次へ撮影しながら、広大な内陸部へと進んでいく。

しかし、ショートムービーの核となるテーマが、まだ見つかっていなかった・・・。スタッフの1人がたまたま撮った映像をヒントをもらい、旅で出会った人々にインタビューを開始する弓削と須賀。そして、目的地のラスベガスまであと3日まできたある日。スタッフとはぐれてしまう。ヒッチハイクを敢行し、進んだ先に運命的な出会いが待っていた――。

監督:渡邊貴文
出演:弓削智久 須賀貴匡
音楽:金子ノブアキ

配給:アルゴ・ピクチャーズ
11月28日(土)より東京・ユーロスペースにてレイトロードショー

公式サイト



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  • 映画『バカは2回海を渡る』より 
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