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役所広司主演『忠臣蔵』をハリウッドが映画化 ローカライズ第1弾

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 赤穂浪士の討ち入りの後日談を描いた、池宮彰一郎原作の小説『最後の忠臣蔵』が、俳優・役所広司の主演で実写映画化されることが3日までにわかった。手がけるのは、ハリウッドの大手映画会社、ワーナー・ブラザース映画。洋画興行の不振が続くなか、ハリウッドの映画会社ではその国にあった映画の制作・配給をする“ローカルプロダクション”に力を注いでいるが、同作はその第1回製作作品となる。

映画『最後の忠臣蔵』瀬尾左孫衛門役の役所広司 

映画『最後の忠臣蔵』瀬尾左孫衛門役の役所広司 

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 同社はかつて、日本を題材にした『ラストサムライ』(2003年)、『硫黄島からの手紙』(2006年)の2作品を配給して興行成績でも成功を収めた実績があり、日本法人ワーナー・エンターテイメント・ジャパンのウィリアム・アイアトン社長は「主君への忠義、武士の心を描いたこの物語は日本のみならず世界中の人々の心にも、必ずや届く」と満を持しての挑戦と意気込む。

 これまで幾度となく映像化されてきた“忠臣蔵”だが、長編映画としては1994年の『忠臣蔵・四十七人の刺客』(市川崑監督)と『忠臣蔵外伝 四谷怪談』(深作欣二監督)以来、15年ぶりの映画化が決定。今作ではテレビドラマ『北の国から』シリーズを手がけた杉田成道を監督に迎え、赤穂浪士の吉良邸討ち入り事件で、大石内蔵助率いる四十七士が切腹で主君に殉じたなか、密かに生き残った2人の男の知られざる物語を描く。

 役所演じる瀬尾孫左衛門は、討ち入り前夜に逃亡し、「武士にあるまじき」とさげすまれ、身を潜めて生きている男。実は、大石内蔵助の密命により、内蔵助の隠し子・可音を育てている。役所は「迷いや苦悩と闘いながらも、最後まで武士として生き抜いた男を人間臭く、丁寧に演じたいと思います」と抱負を語る。

 もう1人の生き残り、内蔵助の命で、討ち入りを後世に伝える生き証人として逃がされた男・寺坂吉右衛門役を演じるのは俳優・佐藤浩市。「脚本を読んで、その素晴らしさに惚れ込み、出演を即決しました。これぞ、忠臣蔵映画の最高傑作になると、信じて。巨匠・杉田成道監督の演出のもと、役所広司さんとの本格的な共演になるのも、とても楽しみです」と期待を寄せている。

 孫左衛門の近所に住む元島原一番の太夫・ゆう役には女優・安田成美を起用。そのほか、笈田ヨシ、山本耕史伊武雅刀の出演も発表された。11月8日京都にてクランクイン。2011年正月第2弾として全国公開予定。

関連写真

  • 映画『最後の忠臣蔵』瀬尾左孫衛門役の役所広司 
  • 映画『最後の忠臣蔵』寺坂吉右衛門役の佐藤浩市 
  • 映画『最後の忠臣蔵』ゆう役の安田成美 
  • 映画『最後の忠臣蔵』茶屋四郎次郎役の笈田ヨシ 
  • 映画『最後の忠臣蔵』茶屋修一郎役の山本耕史 
  • 映画『最後の忠臣蔵』進藤長保役の伊武雅刀 

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