■その他の写真ニュースはこちら

　サム・ライミ監督の最新作『スペル』の試写会が2日、都内の劇場であり、今季限りでプロ野球・東北楽天の監督を退いた野村克也氏の妻・野村沙知代夫人と元日本ハムファイターズ監督で球界の“親分”こと大沢啓二氏の孫でタレントの大沢あかねがトークショーを行った。老婆がかけた呪いの恐怖を描いた同作を観た野村夫人は「老人はあちらへ、追いやられる腹立たしさ。人間としてのやさしさや思いやり、日本人が持っていた義理人情が失われて、寂しい」と老婆に共感しつつ、「楽天を逆から読んでみてごらん、転落よ」などと言いたい放題だった。

【写真】その他の写真を見る

　野村夫人と大沢この日が初対面。トークショー後、報道陣の取材に応じ「（緊張で）前日、お腹が痛くなった」と明かした大沢は、何を言っても野村夫人にあげ足を取られていたが、最後まで笑顔を絶やさない根性を見せていた。一方、先月に夫の監督解任劇を目の当たりにした野村夫人は「理不尽なことがありましたけど、お互い健康だからいいんじゃない」と気持ちを切り替え、「監督ばかりが仕事じゃないわよ。6月までスケジュールがいっぱいなので、来年1年は食べていけそう」と余裕の表情で、「老後のために夫婦で働くわ」と意気込んでいた。

　同作は『死霊のはらわた』や『シンプル・プラン』など、数々の名作を手掛け、『スパイダーマン』シリーズで世界にその名を不動のものとしたサム・ライミ監督の最新作。老婆へのほんの小さな不親切から史上“最恐”の逆怨みが始まり、老婆が吐きかけた不気味な呪文＝禁句（スペル）により、銀行に勤めるまじめなOL・クリスティンの平穏な日常が崩壊していく3日間を描いたショッキング・エンターテインメント。11月6日（金）より全国公開。


　大沢あかね