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『時をかける少女』が12年ぶり実写映画化 主演はアニメ版と同じ仲里依紗

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 青春映画の金字塔『時をかける少女』が、女優・仲里依紗で実写映画化となり、このほど完成したことが27日までにわかった。同作は4度目の映画化で、実写版としては実に12年ぶり。監督は同作が長編映画初監督作となる谷口正晃。2006年に細田守監督によるアニメ映画版で主人公の紺野真琴の声を演じた仲は、「今度は、声だけでなく、自分自身がスクリーンに映ることができることになり、『時をかける少女』というブランドを背負うことが出来るのか、すごく不安でしたが、一生懸命時をかけました。歴代の『時をかける少女』のファンの方もまた新たに楽しめる作品になったと思います」と大役を果たして得た自信をのぞかせる。

映画『時をかける少女』2010年3月ヒューマントラストシネマ渋谷、シネカノン有楽町1丁目ほか全国公開 (C)映画「時をかける少女」製作委員会2010 

映画『時をかける少女』2010年3月ヒューマントラストシネマ渋谷、シネカノン有楽町1丁目ほか全国公開 (C)映画「時をかける少女」製作委員会2010 

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 1965年に作家・筒井康隆が発表したティーン向けSF短編小説を原作に、大林宣彦監督が1983年に原田知世主演で映画化し、大ヒットした『時をかける少女』。1997年には角川春樹監督がメガホンをとり、中本奈奈主演で再映画化された。実写版として3度目となる最新作の主人公は、原作の芳山和子から彼女の一人娘の芳山あかりにバトンタッチ。仲が演じる2010年の現代に生きるあかりが、母の初恋の人・深町一夫に会うため、1970年代にタイム・リープ(一種の時空移動現象)する。あかりが恋に落ちる大学生・涼太役を演じるのは中尾明慶で、母・芳山和子を安田成美が演じる。

 「世代を超えたたくさんのファンに愛し続けられている作品なので、恐れ多い仕事に取り組む責任を感じていた」という谷口監督は、「作品の核として大切なのは、芳山あかりが18歳の春に体験した、かけがえのない数日間をどれだけ瑞々しく描き切るかにあるとわかった瞬間、体当たりでぶつかっていこうと思いました」とコメント。最新VFX技術によるタイム・リープや70年代の街並みを再現すると同時に、今年3月下旬〜4月末までに行われた撮影では繊細かつ確かな演出力を発揮して、良質の青春映画に仕上げた。

 一志順夫プロデューサーは今作について、「“少女の成長物語”という普遍的なメッセージは、若い世代から50代まで、幅広い年齢層の心に訴えかけるものがある作品に成り得ると思った。時代が変わっているように、女の子も変化しています。歴代の『時をかける少女』がその時代時代を体現しているのだとしたら、仲さんはまさに『2010年の時をかける少女』を見事に演じてくれました」と太鼓判を捺す。

 仲里依紗主演の映画『時をかける少女』は来年3月、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネカノン有楽町1丁目ほか全国公開。

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