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りんたろう監督、『よなよなペンギン』は妄想癖の賜物

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 12日までイタリアのヴェネチアで行われていた第66回ヴェネチア国際映画祭で特別招待上映された映画『よなよなペンギン』。長編アニメーション映画としては初となる日本とフランスによる合作で、監督を務めたのは『鉄腕アトム』『銀河鉄道999』『幻魔大戦』など、40年にわたり日本アニメの第一線で活躍してきたりんたろうだ。

ヴェネチア国際映画祭での上映に立ち会ったりんたろう監督 

ヴェネチア国際映画祭での上映に立ち会ったりんたろう監督 

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 現在68歳のりんたろう監督が、初めてフルCGアニメ作品に挑戦。「全く新しいフルCGを作ろうとなりました。僕は45年間、2Dをやってきたけど、コンピュータの将来性、未来を感じて、日本独特の2Dのテイストでどこまで出来るのか。動く絵本のような映画を作りたいと思いました」と話す。

 オリジナルストーリーの原作もりんたろう監督が手がけた。ペンギンが大好きな少女・ココが、“勇者・飛べない鳥”として仲間とともにゴブリン村の危機救うファンタジー・アドベンチャー。少女がペンギンのコートを着ることで日常から非日常の世界へ行く。「僕は妄想癖が強い。現実的な生活をしていますけど、頭の中は非現実的なんです。今回はペンギンのコートを着るということで、自然と西洋や東洋が取り込めたと思います」と手ごたえを感じている。実は、りんたろう監督も「小さい時からペンギンが好きなんです」。

 物語の入り口にある、主人公の少女がペンギンのコートを着て、夜中に街を“よなよな”歩き回っているエピソードは、常識で考えればかなり異常だが、そこはファンタジー。「子供たちは誰でもかわいらしい心を持っているはず。それを見せるためには、大人の社会を排除しなければならない」とりんたろう監督。その上で「本当は親子の信頼関係があるから、自分の娘が夜中に街を徘徊していようが許しているし、恐らくココもお母さんの言うことをきいているんだと思います。そんな理想的な親子関係の世界を描きました」と語っている。(日本時間9月12日(土)、第66回ヴェネチア国際映画祭公式記者会見にて)

関連写真

  • ヴェネチア国際映画祭での上映に立ち会ったりんたろう監督 
  • 『よなよなペンギン』公式ポスター(C)2009 りんたろう・マッドハウス/「よなよなペンギン」フィルムパートナーズ・DFP 

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