| |
全世界でシリーズ累計出荷数320万本を突破した人気ゲームソフトシリーズ『龍が如く』。CGで顔の造作や表情までリアルに表現されたキャラクターを操作し、バーチャルな街並みのなかを自在に行動できるアクションアドベンチャーゲームだ。そのドラマ部分では、映画さながらの演出で、極道の抗争を軸に濃密でハードなドラマが展開されるが、桐谷健太は東城会系組織に属する極道の若衆「城戸武」役を演じる。
これが声優初挑戦となる桐谷は、収録中の合間にも思わず「難しい…」と漏らす
「芝居って身体全体で伝えるものじゃないですか、相手との距離や対話もあって、衣装などで外側からなりきってやるというのもあるんですけど、声で温度を示すというのは難しい。でも経験したことのない楽しさがあります」
収録の時点では映像は無く、桐谷の台詞にあわせて口の動きなどの映像が作られる。しかし、クリエイターサイドのビジョンにはハッキリしたものがあるようだ。
「要求は結構ハッキリしてます。ニュアンスではなく“こういう状況なので、困った感じで言ってください”とか具体的ですね。棒読みのように言ったほうが哀愁が出るときもあると思うし、全部抑揚をつけたら漫画っぽくなってしまうし。そこのバランスですね。リアリティとゲームが混ざり合った雰囲気の良さが出せたらいいな」
今回演じる役柄は、城戸武。詳細は明かされていないが、ストーリーが進んでいく上で重要な役割を担うキャラクターだという。
「お調子モンなところもあるんですけど、ちゃんと野望は持っていて、どう成長していくのかっていうのも気になります。歳も近いし、のし上がろうっていう気持ちは多分一緒だと思うので共感できます。今の年代特有のけだるさや、“クソ! やってやるぜ”みたいな感じが同居した演技を、声で表現するのが難しいですね」
最近は『ROOKIES』や『クローズZERO』など不良役が続くが、極道役は初めてだという。
「チンピラといってもその世界に足を踏み入れているヤツなので、今までみたいなハツラツな感じではないです。確かに極道っていうニュアンスの役は初めてですね。でも極道だったらこんなしゃべり方するとか、暗黙の了解があるじゃないですか。あんまりそういうところではやりたくないなって。だって人間だし、いろんな奴がいるし、そこをニュートラルに出そうとしています」
この城戸役は、桐谷をイメージして当て書きされたキャラクターだ。
「すげえ嬉しいっス。そうやって、当て書きしてもらったこともそうですけど、当て書きされるところまでとりあえず来れたんだ、桐谷って人間を知ってもらえてるんだという。純粋な喜びですね。大阪から出てきて、まあいろんなしんどいこともあったけど、芝居はやめずに続けて、こうやって求めてもらえる瞬間があるっていうのはありがたいし、それに応えたいですね、上手く出来ない自分に焦ったり腹立ったりしますけど、焦ってもしかたないし、肩の力を抜いてやろうかなって腹くくってます(笑)」
ゲームは普段やらないという桐谷も、この作品の完成が楽しみだという。
「どんな服を着てるかもまだ見えてない状態で演じたものに、画が乗っかったときにどんなふうに見えるのか、俺自身楽しみです。CGで俺の顔が出て、俺の声なので、(プレイヤーは)俺が芝居してるように抜かりなく見るだろうから、下手に見られたくないというのはありますよね。新作が完成したらやるしかないでしょう! でも緊張しますね、芝居のほうが気になってそっちで見ちゃいそうな気がしますね(笑)」
「とにかく自分はゲームのクオリティを下げないように、頑張ります!」とファンに向けて宣言した桐谷。今最も上昇気流を感じる俳優の参戦は、『龍が如く』の世界にまた新たなスパイスを与えるに違いない。桐谷健太のインタビューは、8月1日発売の『月刊デ☆ビュー』にも掲載される。
■俳優ニュース満載『WEBデ☆ビュー』HP
http://www.deview.co.jp/
■『龍が如く』公式HP
http://www.ryu-ga-gotoku.com/
コメントする・見る
2009/07/24