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　第28回『横溝正史ミステリ大賞』と同時に選出された『テレビ東京賞』を受賞し、ドラマ化が決定していた『テネシー・ワルツ』（望月武氏原作）の制作発表会見が25日、都内で行われ、主演を務める女優・高島礼子が出席した。同作について高島は「（歌手・江利チエミの代表曲）「テネシー・ワルツ」のような淡い恋も描かれるので、楽しんでいただければ」と笑顔を見せた。

　テレビ東京が映像化を目的として独自に選出する『テレビ東京賞』の2008年度受賞作品『テネシー・ワルツ』は、現代と戦時が交錯する中、江利の同曲に秘められたメッセージを解き明かしていくミステリー作品。原作者の望月武氏はドラマ化について「自分の考えた作品がドラマとなって大女優に演じてもらえるのは大変楽しみ」と緊張の面持ちで語った。

　第29回『横溝正史ミステリ大賞』贈呈式のパーティーで行われたこの日の会見。招待客が歓談する会場に登場した高島は、賑やかな雰囲気に苦笑いしつつも「謎を解く、犯人を追うミステリーだけではなく平和な中、戦争を体験することによって視聴者の心に響けばと思う」とアピールしていた。

　贈呈式には同大賞・テレビ東京賞『雪冤（せつえん）』の大門剛明氏、優秀賞『僕と『彼女』の首なし死体』の白石かおる氏らが出席。2010年には大門氏の『雪冤（せつえん）』がドラマ化される。テレビ東京系ドラマ『テネシー・ワルツ』は今秋に水曜シアター9枠で放送予定。

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