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全国の映画館スタッフが選ぶ初の“映画館大賞”にヒース・レジャーの遺作『ダークナイト』

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 全国の独立系映画館100館以上のスタッフが選んだ、日本初の映画賞『映画館大賞』が31日(火)、同事務局より発表され、クリストファー・ノーラン監督の『ダークナイト』が1位に輝いた。本作は2008年1月に28歳の若さでこの世を去った豪俳優ヒース・レジャーの遺作としても知られている。

ジョーカーに扮する故ヒース・レジャー(手前) 『ダークナイト』TM & (C) DC Comics (C) 2008 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved 

ジョーカーに扮する故ヒース・レジャー(手前) 『ダークナイト』TM & (C) DC Comics (C) 2008 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved 

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 独立系映画館とは、全国展開シネコン、成人映画館以外の映画館のこと。同賞は、2007年12月1日〜2008年11月30日の間に封切られた800本あまりの作品の中から、洋画、邦画のメジャー、インディペンデント、自館での上映の有無を問わず、各映画館のスタッフが、この映画を観てほしいと思った作品10本をベストテン形式で投票。1位=10点、2位=9点、3位=8点…10位=1点として集計し、ベストテンを決定した。

 1位の『ダークナイト』は映画『バットマン ビギンズ』の続編で、バットマンと宿敵であるジョーカーが死闘を繰り広げるアクション大作。また、故ヒース・レジャーは敵役であるジョーカーを演じ、同作で『第81回 米アカデミー賞』助演男優賞を受賞した。本作はシリーズで初めてタイトルから“バットマン”を外し、新しいダークな世界観で魅力を広げた作品である。

 このほか、特別部門の『あの人の1本』と『蘇る名画』も発表された。『あの人〜』は、文化人部門、映画監督部門、俳優部門など各界の著名人に対象期間に鑑賞した作品の中から独自の視点で個人的なおすすめ映画を選出したもの。『蘇る〜』は2008年に特集上映・リバイバル上映された旧作の中から最も鮮やかに蘇った作品を名画座館主たちが選んだ。

 受賞作品は5月22日より、東京・渋谷のユーロスペースにて連続上映される。受賞一覧は以下。


◆映画館大賞
【1】『ダークナイト』(クリストファー・ノーラン監督)
【2】『ぐるりのこと。』(橋口亮輔監督)
【3】『おくりびと』(滝田洋二郎監督)
【4】『歩いても 歩いても』(是枝裕和監督)
【5】『トウキョウソナタ』(黒沢清監督)
【6】『イントゥ・ザ・ワイルド』(ショーン・ペン監督)
【7】『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)』(若松孝二監督)
【8】『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』(ポール・トーマス・アンダーソン監督)
【9】『ノーカントリー』(ジョエル&イーサン・コーエン監督)
【10】『崖の上のポニョ』(宮崎駿監督)


◆あの人の1本
みうらじゅん『ザ・ローリングストーンズ・シャイン・ア・ライト』
蒼井優   『百万円と苦虫女』
岩井俊二  『おくりびと』

◆蘇る名画
『幸福』(1981年公開)
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