ドラマ&映画 カテゴリ
オリコンニュース

大沢たかお、成り行きで映画初プロデュース!?「気が付いたらすごいことに…」



 主演作が立て続けに公開され、まさに今の日本映画界を代表する俳優として大活躍中の大沢たかおが、北乃きい林遣都が主演する『ラブファイト』(11月15日公開)で映画プロデュースに初挑戦する。いよいよ製作側に参加! 次は監督!? と期待をもたせるが、大沢は「うーん、どうなんでしょう。監督という肩書きは今はいいかな。今回は脚本がおもしろくて製作に協力しているうちに、気がついたら“大沢たかお初プロデュース”なんてすごいことになっていました(笑)」。本作への出演とプロデュースは「成り行きで」と冗談を交えながらサラリと語る。

この記事の写真はこちら(全4枚)


■気がついたらすごいことになっていた(笑)


 今の時代になくなりかけている、ぶつかりあう高校生の姿を描く本作で、企画の段階から映画製作に携わり自らも出演。完成後は実際に現役高校生たちとの宣伝会議をもち、そのイベントを開催したほか、裏方として全国の劇場とのコミュニケーションも直接行うなど、初プロデュース作品の成功に向けて尽力する大沢たかお。多忙を極めるなかにも、映画プロデュースという立場を楽しんでいるようにみえるが、今回のポジションに至った経緯を聞くと、意外にもクールな答えが返ってきた。

「成島出監督から読んでほしい脚本があるといわれて、何の気なしに目を通したらとてもおもしろかったんです。時代とか流行を超えたメッセージを今の高校生や子供たちに送れる作品になると。ただ同時に、なかなか難しい脚本でもあり、転がりにくい企画でした。最初は出演するとは思っていなくて、チームのなかに入って製作に協力できることがあればと話をしていたんですが、そのうちに転がるように撮影が決まって、気がついたら出演したほうがいい雰囲気になっていて(笑)。さらに映画が完成して予告編をみたら“大沢たかお初プロデュース”なんてすごいことになっていました(笑)」

 自信と謙虚さをあわせもちながら、飾らずに率直に語る大沢。今後のプロデュースや監督業への期待については明快に語る。

「うーん、どうなんでしょう。監督という肩書きは今はいいかな。映画って1人の人間が陣頭指揮をとって最後までやっていると成功するんですけど、場合によってはその人が変わっちゃったりするんですよ。そういう意味で、今回はせっかく携わるなら、最後まで付き合おうかなってそれだけです。別にプロデュースでなくてもいいんですけどね」

■10代のエネルギーが溢れて驚かされた撮影現場




幼なじみ同士の高校生役には北乃きいと林遣都。大沢たかおは2人にボクシングを教える元日本チャンピオンを演じる。(C)2008「ラブファイト」フィルムパートナーズ 11月15日(土) 新宿バルト9 他にて全国ロードショー

 映画は、現代の若者から大人たちまでを含めた幅広い世代のどこか希薄になりつつある人間関係に対して、人と話合うこと、体と体でぶつかりあうことで成長していく高校生の姿を描く。そこには、現役高校生である主演の北乃と林の溢れんばかりの輝きが映し出されている。

「画面の彼らの表情とかから溢れ出る10代のエネルギーが、こんなに活き活きしていて魅力的なんだ、人間ってこんなに輝けるんだと、驚かされました。この作品では、ドキュメンタリーのような素のいい顔で彼らが映っていたりしますが、それは自分たちからやりたくて努力している姿の現われだと思います」

 そんな撮影現場は、大沢にとっても思い出深いものになったようだ。

「ほかの映画の撮影と違うのは、彼らは現役の高校生で17歳という多感な時期だから、毎日毎日揺れ動く表情がすごいんですよね。それをカメラマンがとにかく押えていくような感じだったので、生々しいライブ感がありました。今の映画は、いろいろ加工して刺激的な音楽でスピード感などを出す傾向が強いと思うんですけど、それとは180度違います。ハンドメイドというか、人から人へ伝わる映画にしたかったんです。ひと言でいうと素直な映画。自分が思う映画らしい映画の原点みたいな感じですね」

 今年から来年にかけても出演作が続き、映画館やその宣伝でメディアに登場する頻度は非常に高い大沢。しかし、再来年くらいからはその露出が減ってくるかもしれない。

「ここ2〜3年は、脚本でもテーマでも監督でもひとつひっかかりがあればトライしようと思っていました。でも来年からは変えます。なぜかというと、それで出演していたらものすごく数が多くなってしまい、クタクタになっちゃったんですよね。これはダメだと(笑)。来年からは、自分のなかで大事にしているものがあるんで、そこにもう一度戻ってみようと思っています」

■出演作を減らしても本当に誇れる映画を

 その大事なものを聞いてみると、自らの俳優としての原点ともいえるポリシーを語ってくれた。

「シンプルですよ。映画って自分が生きている間も死んだ後も残ります。大沢たかおって何っていったとき、今までのどの作品でも自分だから、名刺でもあるし自分の人生の軌跡でもあります。そんな時にやっぱり誇れるものがいいじゃないですか。自分にとって本当の意味で誇れるものをやり続けなきゃって思うんですよ」

 出演作それぞれでその役柄を自分のなかで消化し唯一無二の存在感を漂わせる俳優・大沢たかお。そんな俳優として輝く姿はどこからくるものなのか? そのために必要なこととは?

「そんなもの知らないですよ(笑)。輝いていないですし……。ただ僕にとっては、挑戦し続けること以外、この仕事って意味のないことなんです。挑戦するっていうのは未経験、未体験の場所に突入することで、過去のルールとか経験値で勝負しても失敗するということだから、これまでに知らない新たな何かを自分のなかで見つけ出したり、外からもってきたりしないと、その挑戦はクリアできないわけですよ。それをやり続けることで、ひとつハードルを超える瞬間にちょっと人間が豊かになっていたり、ちょっと新しい自分と出会えたりします。それを延々と繰り返すんです。それだけ。やはり自分が成長していく感覚って気持ちいいはずなんです。その気持ちよさを知っているんで、それをずっと続けていく感じです」

 インタビュー中は終始、冗談を織り交ぜながら話に緩急をつけ、こちらの質問以外にも気になることは自分から逆に質問し納得できるまで追及してくる。大俳優でありながらあまり距離を感じさせないその自然体の姿は、人間としての大きさと魅力を感じさせる。

「そもそも僕は、今がすごくラッキーだと思っています。俳優としてこんなふうに生きていくのって、もし人生が2度あっても絶対ムリだから、すごく感謝しているんですよ。すごく楽しいですし。こんな人気商売って水ものだから、来年にはいなくなっている可能性のほうが大きいわけで、せっかくだから今のうちに皆さんとコミュニケーションとっておこうって思っています。体力はあるんで。(俳優業なんて)危ういっすよ。それがいいんですけど(笑)」


大沢たかお:PROFILE
1994年にフジテレビ系『君といた夏』でデビュー。その後、日本テレビ系『星の金貨』などのテレビドラマに出演したあと主な活躍の場を映画に移す。『解夏』(2004年)『地下鉄に乗って』(2006年)で日本アカデミー賞主演男優賞、助演男優賞など数々の映画賞を受賞し、高い評価を得る。近年では、『世界の中心で、愛をさけぶ』(2004年)『子ぎつねヘレン』(2006年)『眉山−びざん−』『Life 天国で君に逢えたら』(2007年)『築地魚河岸三代目』『ICHI』(2008年)など数多くの映画に主演。『ラブファイト』で初の映画プロデュースを務める。


  • 北乃きい最新出演作「ラブファイト」の魅力を語る
  •  

    関連写真

    •  
    •  
    • 幼なじみ同士の高校生役には北乃きいと林遣都。大沢たかおは2人にボクシングを教える元日本チャンピオンを演じる。(C)2008「ラブファイト」フィルムパートナーズ 11月15日(土) 新宿バルト9 他にて全国ロードショー 
    •  

    オリコントピックス

    求人特集

    求人検索

    メニューを閉じる

     を検索