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ギネス申請中の世界最年長90歳での映画監督デビュー作が完成

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 世界最年長の長編劇映画監督デビュー作としてギネス申請中の映画美術の巨匠・木村威夫監督(90)による『夢のまにまに』の完成披露試写会が11日(木)に都内の劇場で行われ、木村監督と主演の長門裕之らが登壇した。これまでに多くの名監督とともに仕事を行ってきた木村監督は、その良いところを全て否定し“自身の映画”を作ろうとしたことを語りながら「出来上がってみたら普通の映画になっていた」。歯に衣着せぬ物言いに、会場には笑い声が溢れた。

木村威夫監督 

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 美術監督として長年に渡って日本映画界で活躍し今回、90歳の新人監督として長編デビュー作を手がけた木村監督。『夢のまにまに』は、木村監督が自身の実体験をもとに戦争を見据えながら、老いと若さ、男と女、生と死の対比を象徴的な映像美で描く。

 木村監督は自らメガホンをとることになった経緯を「全然撮る気はなかったが、文化庁の助成金が付いたりして撮らざるを得なくなった」と説明。司会者から年配の方への映画のアピールを求められると、なぜか「よく眠ること、暴飲暴食をしないこと、タバコはやめること」と90歳を超える自身の健康の秘訣をアピールし、会場は笑い声に包まれた。

 一方、本作が実に46年ぶりの映画主演となった長門は「監督の最初の言葉は『何もやらなくていいから』でした……。本当に何もやりませんでしたから、充足感はないんですけど、作品を客観的に観られて快感はありました」。そして、映画は監督の実体験による明快なメッセージを伝えていることを熱く語り「この作品に、後で描いているメッセージを考えるような宿題はありません」とコメント。木村監督に対しては「90歳にもなると新人でありながら大したもの」と賞賛を送った。

 2人のほか、この日の舞台挨拶には井上芳雄、南原健朗、エリカも登壇した。ギネス申請の結果は10月中にも発表される予定。

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