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モナで借金!? 北野武監督『アキレスと亀』で「事務所をたて直す」

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 北野武監督の最新作『アキレスと亀』の完成披露試写会が11日(木)に都内の劇場で行われ、北野監督をはじめ女優の樋口可南子、柳憂怜、麻生久美子が登壇。北野監督は「前作『監督・ばんざい!』(2007年)、前々作『TAKESHIS’』(2005年)で事務所が傾き、(山本)モナちゃんの件で借金になった」と自虐ギャグで会場を沸かせ「『アキレスと亀』で事務所をたて直す」とのっぴきならない台所事情をジョーク交じりに明かした。

 この日は、北野映画の新作を心待ちにしていた熱心なファンが集結。舞台挨拶が始まると真剣に耳を傾ける多くの観客の姿がみられ、コメントを聞き漏らすまいとする幾分張り詰めた空気が会場に溢れた。

いつもの毒舌と自虐ネタで映画をアピールする北野武監督 

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 本作で北野映画へ初出演した麻生は「驚くほど撮影が速く進む。本番1回でOKと噂では聞いていましたがその通りで、最初は(OKの出た演技が大丈夫だったか)不安もありましたが、いい緊張感のなかで挑めました」。これに対して北野は「役者さんは皆驚くけど、よっぽどのミスがない限り、リハ1回と本番1回」と北野組の撮影を語る。その理由は「貧乏でフィルム代がないから」と笑いを入れてから「お笑いの演芸場では、1回目が一番テンションが高くておもしろい。映画もリハの後の1回目が一番いいものが撮れる」と持論を展開した。

 また、同じく初の北野映画出演となった樋口は「(自分は)北野映画には似合わない女優だと思っていたので、お話をいただいてうれしかったです。うさぎの着ぐるみを着たのは初めてですし、いろいろな経験させていただきました」と笑顔で語った。

 一方、たび重なるギャグの不発で会場を静まり返らせた柳は「解雇しようかと思った」と北野監督から厳しいひと言を受け、恐縮しきりだった。

 『アキレスと亀』は、裕福な家庭に生まれ、絵が大好きで画家になることが夢の少年が主人公。彼の人生を、少年期から青年期、中年期と追い、両親の死や極貧生活への転落など、芸術という魔物に取り付かれた人間の数奇で残酷な運命を描く。9月20日公開。

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  • いつもの毒舌と自虐ネタで映画をアピールする北野武監督 
  • 劇中で初の着ぐるみ姿を披露する樋口可南子 
  • 麻生久美子「10年前からいつか北野監督と仕事をしたいと思っていました」 
  • 北野監督、北野映画へのそれぞれの思いを語った出演者(左から麻生久美子、北野武監督、樋口可南子、柳憂怜) 

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